2011年7月16日土曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ38

メモ37の続きです。
12報(メモ37参照)でベント後、格納容器の圧力を1気圧になると仮定されていた事を思い出して下さい。

から

12
17報 発信時刻07時59分
/12 07時30分現在
   発電所正門付近および免震棟玄関前付近でチャコールに放射性物質■■が検出された。 550
   620 正門7.5 10ー4 免震棟3.4 10ー4
   1号機D/W(格納容器)ベント操作に向けて電源を復旧するため仮設ケーブル
   の布設作業を実施中
   なお、1号機の原子炉水位はTAF付近まで低下している状況
   (消火用ポンプ車で原子炉への注水を実施中)


   

18報 発信時刻08時30分
1号機D/W(格納容器)ベント操作に向けた準備を行っておりますが
9時00分頃より、D/Wベント操作を実施する予定です。

07:55現在
プラント関連パラメーター
非常用復水器の動作についてはメモ34参照
非常用復水器は12日01時48分MOAを閉めたので、これ以降は動いていません。
以下の東電による非常用復水器動作中の記述は 「うそ」 です。
12日4時現在を知らせる東電プレスでは「非常用復水器は停止しています。」とあります。

1号機 IC(非常用腹水器)動作中(21:30 減圧中 3A弁開ICA)胴側に消火系で給水は停止)

原子炉圧力(圧力容器)0.8MPa
D/W(格納容器)圧力 0.755MPa
圧力容器と格納容器がほぼ同じ圧力です。圧力容器に穴があいたと思います。
圧力容器は壊れています。
これでどうして電源車が1号機優先とならないのか?
   3000リットル注入完了消防車を用いて、??水タンクから注入し、D/D FPディーゼル駆動消火ポンプのラインを用いてCS系から注入(添付図参照)
添付図はなぜか無い(企業秘密?)

ディーゼル駆動消火ポンプメモ4で壊れたポンプのことのようです。時間から考えると、ほとんど動いていない。本来自動起動するもの。) 
(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110618_04-j.pdf

D/D FP :Diesel Driven Fire Pump/ディーゼル駆動消火ポンプ 
*4 消火系に設置されたポンプ。消火系の圧力の低下時、電動機駆動ポンプが運転できないときに自動起動する。
とあります)
CS系は炉心スプレイ系です。

福島第一原子力発電所1号炉の設備構成の概要

参照


2号機
RCIC原子炉隔離時冷却系) 動作中
(圧力容器)5.6MPa(現場確?2:55)
水位復旧 燃料頂部から+3600mm
   (格納容器)60KPa
2号機優先で電源車到着(グランド)
MC非常用高圧配電盤Cにケーブルをつなぎ込む準備中。
RCIC
(原子炉隔離時冷却系) 動作中
RCIC原子炉隔離時冷却系)水源をCSTよりS/Cに切り替え
CSTは復水貯蔵タンク、S/Cは圧力調整室(サプレッションプール)
   RCIC原子炉隔離時冷却系)は初めから
   圧力調整室(サプレッションプール)を使うわけではないようです。
   
 
 3号機
RCIC原子炉隔離時冷却系) 動作中 
(圧力容器).23MPa(S/Rで調整中)
    
??燃料頂部から +380mm(ワイド)
            +50mm(ナロー)
    (格納容器)340KPa0730現在

19報 発信時刻09時53分
1号機D/W(格納容器)ベント操作開始前の被ばく評価について
(詳細は別紙参照 放射能予想図のことのようです

20報 発信時刻11時39分
1号機のD/W(格納容器)ベント操作に伴い、R/B内で作業していた当社社員1名が100mSv/hを超過した。
R/BIー2 参照)は原子炉建屋のことのようです。

 
21報 発信時刻12時20分
当社社員が左胸をおさえて立てない状態のため(意識あり)救急車を要請しました。

22報 発信時刻13時12分
FAX送信元  ??:東京電力(株)福島第一?? ?????
と判然としない

現在のプランと状況(別紙参照 プラント関連パラメータのこと

12:55現在
プラント関連パラメーター
1号機 IC(非常用腹水器)動作中(21:30 減圧中 3A弁開ICA)?側に消火系?給は停止中)
原子炉圧力(圧力容器)0.8MPa
D/W(格納容器)圧力 0.75MPa
圧力容器は壊れています。
   21000リットル注入完了(総量)前回は3000リットル
   消防車を用いて、??水タンクから注入し、D/D FP(ディーゼル駆動消火ポンプのライン
を用いてCS炉心スプレイ系から注入(添付図参照)
添付図はなぜか無い(企業秘密?)
耐圧ベント操作開始(9:04 現場へ出発)MO弁開(25%)完了。
10:17にS/C開弁を遠隔開操作したところ、モニタリングポストのデータ等から、
ベントが開始された可能性が考えられる。
  
2号機
RCIC原子炉隔離時冷却系) 動作中
(圧力容器).MPa(確認 12:55)
水位復旧 燃料頂部から+3600mm
   (格納容器)110KPa(12:55)(前回60KPa

2号機 優先で電源車到着(グランド)
MC非常用高圧配電盤Cにケーブルをつなぎ込む準備中。
RCIC原子炉隔離時冷却系)水源をCSTよりS/Cに切?
CSTは復水貯蔵タンク、S/Cは圧力調整室(サプレッションプール)
   RCIC原子炉隔離時冷却系)は初めから
   圧力調整室(サプレッションプール)を使うわけではないようです。
   
 
 3号機
HPCI(高圧注水系)動作中(12:35 L2で起動)
11:36 RCIC原子炉隔離時冷却系)トリップ(緊急停止) 
(圧力容器).MPa(12:45現在)(S/R)弁で調整中
    
    逃し安全弁(S/R弁)を多用してれば 、
    RCIC原子炉隔離時冷却系)がトリップしてもおかしくないような気がする。
    
??燃料頂部から ー450mm(ワイド)
            +90mm(ナロー)
    D/W(格納容器)           30KPa
    S/C(圧力調整室・サプレッションプール) 800kPa
 
23報 発信時刻15時18分
1号機D/W(格納容器)ベントするため 空気作動系を動作させるため
14時00分頃に仮設の空気圧縮機を設置したところ、

実際の経緯と思われるものはメモ27参照

D/W(格納容器)圧力
が低下していることを14時30分に確認し「放射性物質の放出」と判断した。
D/W(格納容器)圧力 0.75MPa(約7.4気圧)  0.58MPa(約5.7気圧)(14時50分)

これで「放射性物質の放出」と判断できるのだろうか?
ベントによって約1気圧にするはずなのだが?・・・
政府のベント命令に対し、つじつま合わと思います。
なお、現在SLC系統*14ホウ酸水注入系
の復旧作業を進めており、準備が整い次第SLCポンプを起動し、
原子炉内へ注入する予定

「15時31分 1号機爆発 (爆発を36分としている報道もあったと思う。36分が正確?)」

24報 発信時刻16時27分
15時36分頃に比較的強い「ゆれ」を感じるとともに
15時40分頃に1号機付近で発煙が上がっていることを確認した。
詳細については確認中であるが MPー4にて500μSv/h
越える線量を計測したことから「敷地境界放射線量異常上昇」
に該当すると判断した。
なお、数名の負傷者がいる模様(詳細確認中)

敷地境界内放射線量異常上昇と爆発の時間を確認しておくと


15時29分頃、敷地境界の放射線量の値が制限値を越えたため、原子力災害対策措置法第15条第1項の規程に基づく特定事象(敷地境界放射線量異常上昇)が発生したと判断」
15時31分爆発説はこの時間に近づけたかった作り話かもしれません。


15時29分、Mpー4付近1015.1μSv/hが最大で以後この値を越すことはありません。
ベントによって放射線量が上がったのです。
爆発があった後、放射線量は下がっていることになります。
また、水素・酸素注入系の他に空気作動系(?)という圧縮空気をためる2系統があり
どちらの圧縮空気でもベント可能のようです。
(ベントだけに使うわけではないのでかなり大きな容量だと思います。システム的に問題ないのか?疑問です。どこか1箇所壊れると全部使えなくなるかも?ただしボンベもある。これも、おそらく高圧で爆発の原因になるかもしれません。いくらでも爆発物がでてきそうです。ベント失敗はたるみ事故でないならシステムの設計ミスとなります。)

24報(訂正) 発信時刻17時00分
15時36分頃に比較的強い「ゆれ」を感じるとともに
15時40分頃に1号機付近で発煙が上がっていることを確認した。
詳細については確認中であるが MPー4にて500μSv/h
越える線量を計測したことから「敷地境界放射線量異常上昇」
に該当すると判断した。
なお、数名の負傷者がいる模様(詳細確認中)

訂正箇所は省略します。周辺環境への影響を訂正したようです。

25報 発信時刻17時59分
先に「100mSv超過」の連絡をした当社社員について頭痛や熱っぽさ等の病状を訴えたことから
業務車にて17時30分に大野病院へ搬送しましたが、医師がいなかったため
OFCに搬送しております。

26報 発信時刻20時38分
20時20分に消火系ラインを使用して海水による原子炉への注入を開始した。
今後はバブルピットにほう酸を注入し、海水と混ぜて原始炉内へ注入する。

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