原子力発電所について簡単に振り返っておきましょう。
a原子炉
マトリョーシカのような入れ子状態で大雑把に
格納容器のなかに圧力容器、圧力容器の中に核燃料棒、核燃料棒の中に核燃料がある構造
となっています。
東京電力と報道等は原子炉格納容器と原子炉圧力容器を区別していません。
しかも「圧力容器」と言う言葉は殆ど使われていません。
「原子炉」、「原子炉格納容器」とか「格納容器」とか言って一緒にしてるので、さっぱり分からなくなってる印象があります。
私もメトルダウン即チャイナシンドロームのイメージがありました。
ベントって圧力容器の圧力を下げるのはお分かりですよね?これを格納容器の圧力を下げるって言ってるんです。
専門家の先生も面倒だから格納容器っていっていたのでしょう、しかし、先生は当たり前ですがしっかり格納容器と圧力容器の区別をつけて解説なさっていました。
東京電力と報道等は原子炉格納容器と原子炉圧力容器を区別していません。
しかも「圧力容器」と言う言葉は殆ど使われていません。
「原子炉」、「原子炉格納容器」とか「格納容器」とか言って一緒にしてるので、さっぱり分からなくなってる印象があります。
私もメトルダウン即チャイナシンドロームのイメージがありました。
ベントって圧力容器の圧力を下げるのはお分かりですよね?これを格納容器の圧力を下げるって言ってるんです。
専門家の先生も面倒だから格納容器っていっていたのでしょう、しかし、先生は当たり前ですがしっかり格納容器と圧力容器の区別をつけて解説なさっていました。
b原子力発電所で想定される事故
1パイプ破損などで放射能水や放射性物質が漏れる
2メルトダウン1 2重3重の安全装置をかいくぐると、核燃料棒が溶ける
3メルトダウン2 メルトダウン1により圧力容器が壊れて、燃料が格納容器に落ちる
4チャイナシンドローム メルトダウン2により格納容器が壊れて核燃料が外にでてくる
この他にチェルノブイリのように
圧力容器の核燃料暴走による爆発(水蒸気爆発)
高放射性物質の広域への飛散
があります。
c現状
1号機でメルトダウン1(+圧力容器へのパイプ破損の可能性が高い・・と言うより破損)
2号機でメルトダウン2(+格納容器にある圧力調整プール破損)
3号機でメルトダウン2(+爆発で使用済核燃料格納プールがどうなってるかわからない)
4号機 冷温停止 懸念材料あり
爆発は起きたが多分大丈夫?むき出しプールに雷でも落ちたら?
まあ、東電さんは専門家だから・・
まあ、東電さんは専門家だから・・
5号機 冷温停止
6号機 冷温停止
17日のニュースを聞くと1、2、3でパイプ破損が起こっているようです。
4、5、6で起こっていないとは言い切れません。(起こっていると考えるべきなのでしょうね。)
4、5、6で起こっていないとは言い切れません。(起こっていると考えるべきなのでしょうね。)
乾式キャスク建屋(使用済核燃料保存施設)
3月31日現在
プレスでは「パトロールを実施したところ、外観目視点検の結果異常はなく、今後詳細に点検します。」
となってます。
となってます。
?地震や津波の後、乾式キャスク建屋の中を確認していない。
(間違えだといいが・・・放射能が強くて入れない?)
まったく話題になっていませんが・・・
なにか、わざと分かりにくい言葉を使っているように思える。
(間違えだといいが・・・放射能が強くて入れない?)
まったく話題になっていませんが・・・
なにか、わざと分かりにくい言葉を使っているように思える。
d?他に注意すべき点は?何かあるかもしれない。
(以上日付は少し古くなりましたが、そのままにしておきます。 )
e安全神話
非常用復水器は古いタイプの1号機用ということですね。
これらが、絶対動くことが保証されて「安全神話」になると思います。
しかも、たぶん保証されても安全「神話」でしかないのでしょう。(絶対壊れないものなどないからです。)
自治体は住民の生命や財産を原発から守る責任があります。
原発から住民を守る義務があります。「無責任東電」に任せっ切りにするのは東電と同じくらい「無責任」だってことになります。
自治体は原発を監視する義務があると思います。
たぶん、まだまだ知っておかなけばならないことがあるとおもいますが、私にはこれで限界です。
さて、本題です。
1. 3月12日
第1報要旨
「0時現在
1号機 非常用腹水器は動いています。避難指示が出てます。
2号機 原子炉隔離時冷却系は止まってます。避難指示が出てます。
3号機 原子炉隔離時冷却系は動いています。放射能水は漏れていません。」
11日午後9時55分発表のプレスでは1号機について非難指示について触れていませんので何か起きたのかもしれません。
1号機 非常用腹水器は動いています。避難指示が出てます。
2号機 原子炉隔離時冷却系は止まってます。避難指示が出てます。
3号機 原子炉隔離時冷却系は動いています。放射能水は漏れていません。」
11日午後9時55分発表のプレスでは1号機について非難指示について触れていませんので何か起きたのかもしれません。
第2報要旨
「1号機原子炉格納容器内の圧力が上昇してきています。再度、午前0時49 分、原子力災害対策特別措置法第 15 条第1項の規定に基づく特定事象(格納容器圧力異常上昇)が発生したと判断しました。 」
格納容器と圧力容器を区別しないと意味が「わからない」と思いませんか?
この時の格納容器とは圧力容器のことです。
格納容器と圧力容器を区別しないと意味が「わからない」と思いませんか?
この時の格納容器とは圧力容器のことです。
そしてこの情報は…
「何だかわからないけど(理由はあとでわかります)
1号機原子炉「格納容器内の圧力」=「圧力容器の圧力」が上昇してきている
ので、しかたないから、総理大臣に連絡しました。」
ってことらしい。
私が何故「彼らが現象の原因がわかっていない」と思ったかを説明します。
まず、ネットニュースで非常用復水器の運転状況を確認しましょう。
***********************************
◇11日
午後2時52分 非常用復水器が自動起動
午後3時ごろ 復水器が停止。原子炉圧力の低下に伴い、手動で弁を閉鎖?
※その後、弁の開閉を繰り返した可能性
午後3時35分 津波到達、全電源喪失
午後6時10分 作業員が手動で弁を開き、復水器起動
午後6時25分 手動で弁閉じ、復水器停止
午後9時半 手動で弁開け、復水器起動
◇12日
午前1時48分 復水器に給水するポンプの故障を確認。復水器停止
************************************
復水器故障の原因はこのポンプなのでが、何故ポンプがあるのかは後で説明することにして・・・
第2号の情報は
「0時49分にメルトダウン1(or核燃料の暴走爆発)が起こりそうなので総理大臣に教えました。」ですので、
0時49分前にポンプは故障していたと思います。
0時49分前にポンプは故障していたと思います。
1時間ほどたった1時48分にポンプの故障がわかって、
復水器が熱くて
「とても危ない」
ので復水器を止めたと想像します。
復水器が熱くて
「とても危ない」
ので復水器を止めたと想像します。
非常用復水器の概念図を確認しましょう。
図には、非常用復水器にポンプらしきものは無いが?何が故障して止めたのでしょう。
ポンプが止まって何故「非常用復水器」を止めるのか?
ですが・・・
非常用復水器は8時間動くようです。たったの8時間ですが・・・
概念図をみると非常用復水器の水を蒸発させ大気へにがして、結果的に圧力容器を冷やしているようです。
8時間以上、復水器を動かすにはポンプで復水器に水を加えると考えられます。
最終安全装置はポンプになるようです。
そのポンプが壊れた?
ポンプが壊れて0時49分に
「非常用復水器は動いているのに圧力容器の圧力が上がる?おかしなことが起こった。」ので「念のため」総理大臣に連絡したのです。
(原因は非常用復水器の水がなくなり、圧力容器が冷やせなくなったのです)
(原因は非常用復水器の水がなくなり、圧力容器が冷やせなくなったのです)
非常用復水器を止めたのは1時間ほど経った1時48分です。
この間、非常用復水器に「異常」があることがわからなかったことになります。
原因は?
非常用復水器の温度を見ていなかった?
異常があったら、現場に行けの原則を無視して考えこんでいた?
「1時間以上、圧力容器の圧力が何故上昇上するか分からなかったのです。分かっていれば命綱である復水器を止めて守れたはずです。恐らく、このとき復水器は完全に壊れてしまったのです」推測ではありますが…(可能性はかなり高い)
・・・・・・
厳しいですけど、いずれにしても一般電気設備の管理者としても失格です。
よくはわかりませんけど・・・・
非常用復水器を1時48分に止めることができて「命が助かった」のかもしれません。
復水器から高温・高放射能水が吹き出る(こんなのですまないでしょうけど)おそれがあったと思います。
しかし、不思議なのはこの間、非常用復水器の操作がなされてないことです。
しかも担当者が操作の意味を知っていればすぐ気がつくはずなのですが…
何故、気が付かなかったのか?
マニュアルの内容を見ないと、このあたりちょっと私にはわかりません。
本当に、ただの手順になっているのかもしれません。
それならば、作業員の質が問われます。(電気関係の資格を何も持っていないとは考えたくないのですが)
マニュアルなんか隠す必要もないので、マスコミ関係の方なら調べられると思います。
メトルダウンは、この非常用復水器が壊れたために起こったのですから
明らかにする必要があります。
マスコミさんは
午前1時48分に復水器停止した理由を確かめる義務がありそうです。
1号機については
「非常用復水器は津波で動作は不安定だったけど、その後の努力でちゃんと動いた。しかし、想定外のポンプの故障で壊れてしまいました。」
と言うことらしいです。
ならば、東京電力は、メトルダウンした理由を十分知っている訳です。
しかし、不思議なのはこの間、非常用復水器の操作がなされてないことです。
しかも担当者が操作の意味を知っていればすぐ気がつくはずなのですが…
何故、気が付かなかったのか?
マニュアルの内容を見ないと、このあたりちょっと私にはわかりません。
本当に、ただの手順になっているのかもしれません。
それならば、作業員の質が問われます。(電気関係の資格を何も持っていないとは考えたくないのですが)
マニュアルなんか隠す必要もないので、マスコミ関係の方なら調べられると思います。
メトルダウンは、この非常用復水器が壊れたために起こったのですから
明らかにする必要があります。
マスコミさんは
午前1時48分に復水器停止した理由を確かめる義務がありそうです。
1号機については
「非常用復水器は津波で動作は不安定だったけど、その後の努力でちゃんと動いた。しかし、想定外のポンプの故障で壊れてしまいました。」
と言うことらしいです。
ならば、東京電力は、メトルダウンした理由を十分知っている訳です。
第3報要旨
「ベント実施のお知らせ、原子炉隔離時冷却系で注水が確認できない号機についてベントを行うこととしました」
1か2号機か(or両方か)はっきりしません。
(1、2、3号のことだったようです。ドサクサにまぎれて全部ベントしちゃえ!ってことかも)
第4報要旨
「4時現在の状況として
1号機の非常用復水器は止まっていますが、格納容器の圧力と水位は安定してます。国から避難指示がでました。避難指示が半径3kmから10kmへ広がりました。
2号機、原子炉隔離時冷却系で原子炉に注水をしておりましたが、現在、運転状態は不明でありますが、仮設電源により原子炉水位は確認でき水位は安定しております。その後、原子炉隔離時冷却系の運転状態が確認できております。」
1号機の記述は間違ってないのでしょうが・・・意味不明です。
2号器も意味不明です。(ほとんど原文)
なにか、あわてているのかもしれません。
避難指示は、予想をふくめたメルトダウン1やメルトダウン2が前提だと思われます。
メルトダウンは、まず、圧力容器の中で起こる(メルトダウン1)ので、格納容器の状態など、どうでもよいと思うのですが・・・?
繰り返しますがそもそも正確に伝える気がないと思います。
この情報と非常用復水器の運転状況からわかることは?
圧力容器を冷やす非常用復水器がポンプが壊れて止まっていることですね。
ポンプなんて、調達できるでしょうからポンプが止まっている間に「非常用復水器が壊れてしまった」ことになります。
非常用復水器が動いていないことが「恐ろしくて」書けなかったかもしれません。
私は常識的に「非常用復水器が壊れてしまった」と解釈します。
このプレスは
圧力容器が冷やせないからメルトダウン1が起こったかもしれない。
メルトダウン2で圧力容器が壊れて格納容器に落ちるかもしれない。
だけど、格納容器の状態はメトルダウン2が起こった状態ではありません。
という内容らしい。
この時点で圧力容器を冷やす手立てがなくなった訳ですからメルトダウンは覚悟したはずです。
記者会見だって開かれていたはずと思いますが・・?
東電は記者会見でなんて言っていたのか不思議です?。
当然、現場で非常用復水器が使えるのか確認してるはずですし・・・?
…
不思議じゃないか東電が適当にごまかしていたと解釈すべきなのでしょうね。
2号機については、「原子炉隔離時冷却系が動いた」ということのようですが、なにかあわてているように思える。…
長くなりすぎましたのであとはメモ5で続けることにします。
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