2014年7月3日木曜日

ニーサ(NISA)な話2


ニーサ(NISA)入門 ニーサ(NISA)な話

 http://kumotorinotama.blogspot.jp/

はじめました




ニーサは資産作りに適した制度だと思います。
ニーサの利用は510年の非課税期間をフルに使うべきで、比較的リスクの低い投資信託で運用すべきだと思います。
私は、為替リスク(ニーサ(NISA)な話 参照)にささやかな抵抗をする為にも外国債券型の投資信託を勧めました。
為替リスクを回避すると言う目的もありますので、余計な手数料を払うヘッジなど付ける必要はありません。

前回のニーサ(NISA)な話は、国債の暴落によるインフレ対策、為替対策の話でした。
そして、インフレではありませんがリーマンショック後の円高において米国債券タイプである、ピムコハイインカム(以下 ピムコ)の過去の動向を少し考えてみました。
もう一度、ピムコの分配金から計算した年利変化を見てください。


 年利が10%以上になるのは、1ドルが80円とか90円が買える円高の期間でした。
かつて、1ドルが120円位のときの年利は56%位、異常な(?)円高が落ち着いて1ドルが100円位になると6%位に落ち着いてきたように思います。
本当は、アメリカの政策金利に影響されると思うのですが・・この56%はかなり強固なように見えます。(勿論、保障されたものではありません)
円高で?何故10%を超える設定ができるのかは謎です。
次のグラフはピムコの基準価格と年利を重ねたグラフです。年利は比べる為に10万倍しています。



A:リーマンショック直後はピムコのパニック売りではないかと思います。Aの後半は基準価格が安定し年利も12%で安定しています。・・(書いて良いのかな?Aの前半でジャンク債権を買いたたいて、後半にその効果がでた?)


B:年利10%以上はやはり行き過ぎで、基準価格は下がってしまった。本当かうそか知りませんけど、お腹を空かしたタコがひもじさで自分の足を食べてしまう話を知っていますか?配当を払う為にピムコが持っている債券を売っている。言葉は悪いですけど自転車操業になっていると思います。判断としては行けるところまで行ってみようと言うところでしょうか?多分珍しいことではないと思います。分配金は安定していますとの宣伝にもなります。

C:は分配金を下げて、基準価格が安定しました。理想的な状態ですが・・為替がそういつまでも円高が続かなくて、Dへ移行したようです。

D:傾向として円安が始まり、基準価格が上がり始めました。年利にして56%くらいが運転しやすいのかもしれません。
 すると、基準価格がある程度上がると分配金も上がる?まあ、上がるとしても、まだ先のような気がします。

ふう~~
思ったより面白いですね。いろいろなことを考えます。
予定としたら、基準価格が最も高い時、ピムコを買ったらどうなっていたか、円ではなくドルベースで考えたらどう見えるのか?を考えてみたいと思っています。
 気象の話は何時再開できるのか?

2014年7月1日火曜日

ニーサ(NISA)な話


 

ニーサ(NISA)入門 ニーサ(NISA)な話

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はじめました


まだ、途中ですが、UPしておきます。

ニーサ(NISA)の利用方法2で、資産分散と時間分散と言う言葉がでて来ました。
どちらも、リスクを避ける(?)方法なのですが・・
私はリスクを避けるってことは、自分の持っている常識を変えることをしないといけないと思っています。

多分、前政権では「国債の暴落」を恐れてなかなか思い切った経済政策が出来なかったと思います。
恐らく、その前の政権もそうだったのではないか?そうした要因は大きかったと思います。
国債の暴落が起こると、ギリシャのようになります。なんとなくニュースで流れていたのを覚えていると思います。
ギリシャはユーロの一員ですから、仲間が助けてくれていると思いますけど・・
日本は助けてくれる国は多分ないわけです。
昔、宮沢喜一という総理大臣が、ギリシャと同じようなと言うか、もうちょっと悪質な外因で大変な目にあったアジアを、同じ目に合わないようにしましょうねってシステムを作りました。
おかげで、原発事故後、自動車分野ではタイの技術者を先生として日本に招くほどになったと思います。
今の日本にこれほどの政治家がいるんでしょうか? 
まあ、日本がインフレになれば、世界中大変なことになるので世界経済の混乱が最小になるようには助けてくれるのでしょうけど・・なにか大変なことが起こりそうだくらいの意識を持って下さい。
そして、これから国債の暴落というかインフレとニーサにどんな関係があるのかって話をしたいと思います。
ここでのインフレは1ドルが360円になるようなことだとして話します。
実際、私が子供だった頃は1ドルが360円だったのです。

11ドル100円?1ドル360円?
 
 私が子供のころ1ドルは360円でした。
 今は100円位ですね。
 アメリカの物価の変動はちょっと実感できないのですが、話を分かりやすくする為にコーラを今も昔も1本、1ドルとしましょう。1本100円とするのではないですよ。
 コーラが1ドルなら、昔はコーラが360円で今では100円になります。
 これは、昔は円が安かったからコーラが360円もして、今は円が高くなったから100円で気軽にコーラが飲めるようになった訳です。
 
 1ドル360円だとすると、米軍基地の中では60÷360=0.17ドル=17セント
 約20セントで売られていたことになりますが、恐らくコーラ110セントもしなかったのではないかと思います。
 ちょっと理屈は省略しますが、国債が暴落するってことは日本円の価値が下がるってことに直結します。
 円安になるのですね。
 1ドルが再び360円なるって可能性だって理論的にはあり得るのです。
 ちょっと前まで、1ドル80から90円だったのを覚えている方もいるでしょう。
 ですから、これからだって110円とか120円になってもおかしくないのです。

            2007年2月~2014年6月の1ドルあたりの円
 


????少し寄り道します。
 でも円高って、1本1ドルのコーラが100円じゃなくて80円とか90円で飲めるってことだからよい事じゃない?
 そのとおりなのですが、1本100円のペットボトル入りのお茶をアメリカ人はいくらで飲むことになると思いますか?多分、ダイエットの補助食品として飲むのだろうけど・・
 1ドル100円を基準にすると
 10%とか20%のドル安になるわけですから1ドルだったお茶を1ドル10セントとか1ドル20セント払って飲むことになる訳です。
 今までどおりにアメリカ人がお茶を飲んでくれるか?と考えると2回に1回はコーラにしようかってなると思います。
 お茶だけではなく、日本から輸出するものはみんな高くなり、日本製品は敬遠されます。
 円は強くなっても「日本で作った製品は高くて売れないので不況になる」と言う現象が起きてしまったのです。
 
寄り道終わり
 
 どんな話をしていたか思い出しましょう。
 1100円のコーラを(円安により)110円とか120円で飲むことになるかもしれないって話でした。
 そうした、政策が支持(?)されているのです。
コーラを360円で飲むことになってもおかしくない、かつてそうした時代が実際にあったのです。
こうしたリスクに対して、どうすればよいのか?が次のテーマです。


2.外国債券型の投資信託にヘッジを付ける?付けない?

私はお酒を提供する飲食店の多い街に住んでいます。
まちなかで聞こえる異国の言葉の多様さに、世界と日本を行き来しやすくなったのだなあと思います。
また、米軍基地もありますので円でもドルでも食事ができる店もあります。
原発事故のとき、軍服着たアメリカ兵が郵便局に入ってきましたけど・・多分、貯金を降ろしたにきたのだろうと思います。(外国人が郵便局で口座を持てるか知りませんけど、基地の中に郵便システムがないとは考えられません。)
おまけにビットコインなんて変なものが話題になる。
良い悪いは別にして、お金に国境がなくなりかけているのかもしれません。

ニーサの利用方法2」で指摘しましたけど政府の物価を上げる政策は支持されています。
これは、政府が銀行の「定期預金は目減りしますよ、ニーサで自分を守って下さいよ」と言っているようなものです。
正論だと思います。

私は、今までの円高が異常だったので、2年とか3年は極端な円高にはならないだろうと思っています。
しかし、根拠はありませんし、10年後なんてどうなっているかなんてわかりません。

さて、本論です。
今、1ドル100円の為替で100万円持っているとします。
これから、為替はどうなるかわからない。
損をするのか得をするのかわかりません。

もし、ドルか円で100万円を現金で持つしかないとしたらどうでしょう。
「損とか得って何のこと」思って、今の日本人は、100万円を定期預金やタンス貯金しているのが普通みたいですが、
大体、3つのケースがあると思います。
A:全部ドルで持つ
B:ドルを50万円分と円を50万円と分散して持つ
C:円で100万円を持つ

仮に為替が10%の変動があった場合100万円のお金は価値として10%増えるか減ることになります。
こうしたリスクを避けるためには、理屈の上ではドルを50%と円を50%持つのが合理的です。
50%づつ持たないと損をしたり、得をしたりします。

さきはどの日本で暮らす軍服きたアメリカ人ならある程度の配分でドルと円を持つようになると思います。
理論的には円50%、ドル50%のように分散して現金を持っていたら、為替がどのように振れても、1ドルが360円になっても100万円分の資産は守れるはずです。
でも、・・ドル資産が50%は明らかに行き過ぎだと私は思います。
意見はいろいろあるでしょうけど・・日本で暮らし、円を使って生活しているのですから・・
しかし、1ドルが360円なったらどうします。
もう一度、ドル円の為替グラフをみましょう。

 2年前コーラ1本、80円で飲めたのに今は100円でないと飲めないのです。
輸入品はすべて同じはずです。
しかし、あなたがドルを持っていればコーラは2年前も今も1ドルなのです。

ここでのドルと円の関係は円の価値が上がれば、ドルの価値が下がり、円の価値が上がれば、ドルの価値が上がるってことです。

こうした関係を為替リスクといいます。(言い切って良いとは思いますが詳しい人に確かめてください。)

残念ながら、ドルは世界の基軸通貨(石油は、まず1バレル何ドルって決まって、最終的に1リットル何円になるのです。ドルから円に変わるとき為替はものの値段に跳ね返ります)です。

だからと言って、為替リスク対策にドルを現金で持つのは現実的ではありません。

ドルとの為替リスクを低減させたければ、円安になったとき値段が上がるものを持つ必要があります。
ささやかな抵抗は私は必要だと思います。

その代表格が、米国債券の投資信託です。
基本的に、ピムコなどの投資信託は日本円で投資しますが、投資先ではドル建ての債券を運用し利益(利子)を得ています。
ピムコを買うとは、間接的にドルを買っているのと同じだと思います。

外国債券を何故買うのか?
それは、為替リスクを低減したいからなのです。

ヘッジは逆の作用をすると思います。そんなものにわざわざ余計な手数料をかけるべきではないのです。



                  新しいデジカメ買いました^^)/
 
3.ピムコを例に実際の運用例
次のグラフはピムコハイインカムの基準価格を現したものです。
100万円、高いときに買って、最初の底で換金した場合恐らく40万円以上の損となりそうです。




次のグラフは1万口辺りの分配金です。
 分配金が55円から35円に下がったとき、原資みたいなものが少なくなった的な説明がありましたので、よく読めば分配金について理解できるかもしれません。


 次のグラフは分配金から求めた年利(分配金÷基準価格×12ヶ月)です。

 直観ですが10%を超えているのはリーマンショック後の円高の影響だと思えるのですが・・
どうも、素人には理由が分かりません。

 10%を超えたのは2008年10月でした。為替も1ドル100円以下となります。

 10年ものの債券なんかは運用していない(運用していてもわずか)でしょうから、為替との応答は良いとおもいますが、それにしても、 応答がよすぎるような気がします。


 ??どうなっているだろ?基準価格が1万だろうとは5千円だろうと1万口で稼ぐドルは同じくらいだろう位は判りますが・・
ちょっと整理してみましょう。
ピムコが高かったのは2007年5月です。
1万口当たりで考えましょう。基準価格は10842円ですから1万口を10842円で買いました。分配金の年利は6%くらいです。
ピムコは単純に1年で650円、5ドル30セント(為替は 1ドル122円位)稼ぐ必要があります。
分配金による年利が10%以上で落ち着いたのは 20098月で基準価格7449円です。分配金の年利は11%くらいです。
ピムコは1年で819円、8ドル81セント(為替は 1ドル93円位)稼ぐ必要があります。

う~~ん、リーマンショックでリスクの高い債券は暴落したが、ピムコの抱える債権は逆に値上がりをしたと言うことなのでしょうか?
それなら、何故ピムコの基準価格が下がったのでしょうか?
パニック売り?
このあたりのからくりが分かれば、かなり安心できそうです。

***

続く・・
まとまるか?ちょっと不安です。