2011年6月26日日曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ32

メモ31は新しい考え方で、書き直しました。

2号機の状態はほぼ冷温停止状態にあります。
格納容器の圧力はほぼ大気圧にされていると考えられます。高くしておく必要がありません。
メルトスルーが起きてればドライベント状態と言う訳です。
水の温度は100℃をやや越える温度ですから水蒸気の分圧は1013hPa以上になります。
核燃料で温められ常に格納容器に供給された過剰な水蒸気は気体排気処理系へ捨てられます。
核燃料の放射線で水素や酸素が作られても、常に水蒸気とともに気体排気処理系へ捨てられてしまいます。
冷温停止状態は水の温度100℃あたりに保つわけです。
水蒸気圧は大気圧と同じ1013hPaですので、100℃まで温度をさげても格納容器内の水素は次々と水蒸気とともに気体排気処理系へ捨てられます。
水素圧力(濃度)は可燃限界に達しません。

東電の
福島原子力発電所2号機における窒素封入に係わる報告書の徴収について
http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110625001/20110625001-2.pdf
で説明している

(1)同作業の実施手順及びそれにより期待される水素燃焼を防止する効果
現在、原子炉圧力容器が、蒸気雰囲気となっていると考えられるため、水蒸気の濃度が高く、原子炉圧力容器内あるいは原子炉格納容器内で発生した水素の格納容器内での濃度は可燃限界に至らないことから、水素爆発に至るリスクは小さいが、この状態において、原子炉の冷却を促進すると、蒸気発生がなくなる一方、水の放射線分解により水素の発生が継続するため、原子炉格納容器内の水素濃度が高まり。可燃限界に達する懸念がある。このため、窒素封入を行う必要があると考えている。

可燃限界に達する懸念はありませんから(1)は「うそ」です。

こんないい加減な文書がとおるなら、原子力安全・保安院と経済産業省は今も東京電力とグルです。

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