2011年6月26日日曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ31

6月27日赤文字は加筆したものです。
今日 6月26日 NHKラジオニュースから

東京電力が2号機に窒素を入れるそうです。
相変わらずの秘密主義で情報の公開が不十分です。カルト集団は信用できない。

たとえば、3号機で
逃し安全弁や原子炉隔離時冷却系を使えば、圧力容器から圧力抑制室(サプレッションプール)にプルトニュウムが流れ込む。
ウェットベントで大気中にプルトニュウムが漏れた。
説明してきたでしょうか?

3号機の圧力抑制室(サプレッションプール)に穴が開いていれば、プルトニュウムが漏れているはずです。
そうした大騒ぎは現在起きていないように見えます。
3号機の格納容器に穴が開いている可能性は低いと思います。
プルトニュウムを計っていないだけなのか?そんなこともわからない。

3つの原子炉で穴が開いている可能性が一番高いのは2号機です。
2号機は現在どのような状態にしているのか?

説明すべきです。秘密があれば対策は歪んだものになります。


窒素封入しようとしている6月25日2号機を確認しておきましょう。




格納容器の圧力計は壊れていますが・・・
格納容器の圧力を高くする必要はもうありません。
メルトスルーがおきていれば格納容器はドライベントをしている状態でしょうから
大気圧になっているはずです。
温度は100℃を越えていますが隣の使用済燃料プールと大差ない状態です。

稼働中に発生する水素(and 3重水素)等の非凝縮性ガスの圧力は低圧タービンに流れ込んで事故を起こすほど高圧になります。


現在はほとんど冷温停止状態で発生する水素は十分に排ガス再結合器で処理できるはずです。

また、運転停止している原子炉に窒素を入れ続けている事実はありません。
(燃料が核燃料棒に収められている違いはありますが)
運転を初めるときに圧力容器に溜まった 水素(and 3重水素)等の非凝縮性ガスを高圧水素で追い出すことから分かります。
窒素を入れ続けていれば、このような事は必要ないからです。(メモ 参照)

(「水素・酸素注入設備」より窒素を入れつづけて、停止中は水素(and 3重水素)等の非凝縮性ガスを追い出してるほうが安全な気する)

水素と酸素の再結合があっても、
3号機で起きた爆発物による爆発とは規模がまるきり違います。
計器類タービン建屋などでよく起こるボヤ程度と思います。

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窒素封入について東京電力はつぎの文書で説明してます。

福島原子力発電所2号機における窒素封入に係わる報告書の徴収について
http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110625001/20110625001-2.pdf


(1)同作業の実施手順及びそれにより期待される水素燃焼を防止する効果
現在、原子炉圧力容器が、蒸気雰囲気となっていると考えられるため、水蒸気の濃度が高く、原子炉圧力容器内あるいは原子炉格納容器内で発生した水素の格納容器内での濃度は可燃限界に至らないことから、水素爆発に至るリスクは小さいが、この状態において、原子炉の冷却を促進すると、蒸気発生がなくなる一方、水の放射線分解により水素の発生が継続するため、原子炉格納容器内の水素濃度が高まり。可燃限界に達する懸念がある。このため、窒素封入を行う必要があると考えている。

(1)は冗談にしか思えません。
原子炉の温度は既に100℃程度です。すでに隣の使用済核燃料プールと大差ありません。
また(2)から分かるように水素は放射能を含んだ水蒸気と一緒に常時、排気処理系に捨てられている。
いわば、ドライベントをし続けている状態と考えられます。

また 冷温停止は100℃程度ですから今の状態と変わりません。
可燃限界に達する可能性はありません。
(1)は「うそ」です。
もし、排気処理系が壊れている(タービン建屋で漏れている等)のなら、
格納容器の高放射能が直接外に出ていることになるから窒素など入れるべきではありません。

また水素濃度が高まれば排気処理系で水素濃度が確認できます。
可燃限界は測定可能で、いい加減に窒素を入れる必要はありません。
情報報の公開が不十分です。

今、窒素を封入する緊急性は全くありません。

今、窒素を封入する緊急性は全くありません。


水素爆発の可能性があるなら、常時水素濃度を公開すべきです。
水素爆発(水素による火災)があるとすれば格納容器周辺ではなく
気体廃棄物処理系やタービン建屋周辺だと思います。
原子炉に窒素を入れるのは有効な対策ではありません。

窒素を入れる理由は別にあると思います。

(2)同作業により想定される格納容器から押し出される放射性物質が周辺環境に与える影響
窒素封入は、単位時間あたりに原子炉格納容器から放出する蒸気量を幾分増やすことになるものの、環境へ放出する放射性物質のトータルの量は原子炉格納容器気相部に存在する量に等しく、窒素を封入してもその量は変わらないことから、窒素封入が周辺環境へ及ぼす影響はないと考えられる。

(2)は好意的に解釈しても、
窒素を入れてもドライベントしているから格納容器の圧力は高まる事はなく、したがって穴の開いたサプレッション(圧力調整室)から高放射能水が漏れることはない。
液体窒素が気体になった分、格納容器から出てゆくだけで、結局トータルの格納容器からでる放射能は変わらないから周辺環境へ及ぼす影響はない(?)と考えられる。

本当に窒素をいれて
「サプレッション(圧力調整室)から高放射能水が漏れることはない。」
ことを説明すべきです。

(2)は説明になっていません。
(2)は説明になっていません。また、大雑把に考えると
窒素の入れ初めは格納容器の気相放射性物質を格納容器の体積分出すことになりかねない。


排出される放射能は排気処理系で本当に処理できる量なのか?
排気処理系は健全なのか?
情報足りません。

排気筒上部のモニター値を公開すべきです。
「周辺環境へ影響を及ぼした」
奴が、数値も示さず
「周辺環境へ及ぼす影響はない」
と言っても信用できない。

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