2011年6月8日水曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ20

ネットニュース

東京新聞 TOKYO Webに 「原発事故報告書要旨」・・・・・・・・(共同)
に
【事故の発生と進展】
があります。
コンパクトにまとめられていますが、少し誤解しそうなところがあります。
事故の発生と進展を整理するのにちょうどよいので引用します。

**************************
東京新聞 TOKYO Web

原発事故報告書要旨


引用開始

【事故の発生と進展】
運転中の同原発1~3号機は地震で自動停止。津波で冷却系が機能を失った。1~3号機で原子炉圧力容器への注 水ができない事態が続き、核燃料は水面から露出。炉心溶融に至り、一部は圧力容器下部にたまり、一部は圧力容器に開いた穴から外側の格納容器に落下して堆積する「メルトスルー(溶融貫通)」が起きている可能性も。燃料被覆管が過熱し大量の水素が発生。燃料から圧力容器、原子炉格納容器へ放射性物質を放出。
格納容器圧力が上昇して破損するのを防ぐため蒸気を大気中に逃がすベントを実施。1、3号機で水素爆発が発生して原子炉建屋を破壊。大量の放射性物質を放出した。4号機でも水素が原因とみられる爆発。2号機圧力抑制プール付近でも爆発音。水素爆発の可能性。

引用終わり

誤解を生みそうな所は
1 津波で冷却機能を失った
2 格納容器圧力が上昇して破損するのを防ぐため蒸気を大気中に逃がすベントを実施。1、3号機で水素爆発が発生して原子炉建屋を破壊。大量の放射性物質を放出した。
の2点です。

1 津波で冷却機能失ったのは全電源を失って(?東電本社とのTV会議はできたようですが?)冷却機能を失いました。しかし、すべての冷却機能を失ったわけではありません。
「非常用復水器」(1号機)、「原子炉隔離時冷却系」(2、3号機)が働き冷却はできていました。
本来「非常用復水器」、「原子炉隔離時冷却系」は外部電源がなくとも動くはずのものです。
1号機の「非常用復水器」が壊れたいきさつはメモ4で推測できます。

参考


やがて、「非常用復水器」、「原子炉隔離時冷却系」が壊れてまたは停止して、完全に冷却機能を失いメルトダウン、メルトスルーにつながりました。
「非常用復水器」、「原子炉隔離時冷却系」が壊れたり停止した理由ははっきりとはわかっていません。


2 水素爆発で大量の放射性物質を放出したイメージですが、
「格納容器圧力が上昇して破損するのを防ぐため蒸気を大気中に逃がすベントを実施。大量の放射性物質を放出した。また、1、3号機で水素爆発が発生して原子炉建屋を破壊。」
だと私は思います。

水素爆発が起きて大量の放射性物質がでた事実はありません。

爆発したものが「水素」なら「放射能を含まない水素」が爆発していることになります。
(感情的になりましたが)メモ19で指摘したように、3号機の爆発後放射能の値が高くなった事実はありません。

参考
福島第一原子力発電所3号機付近での白煙発生について


さて、私は水素爆発が水素・酸素注入設備にからんだものだと思っています。

水素・酸素注入設備がどんなものなのか等を原子力安全・保安院による文書
 
東京電力㈱柏崎刈羽原子力発電所1号機の出力降下の原因と対策に係る東京電力㈱からの報告及び検討結果について
 
で考えてみたいと思います。
 
まず タイトルですが・・

文書のタイトルでは「水素・酸素注入設備」に関係する事故であることがわかりません。
事故は圧力容器に関係する事故ですから重大事故です。

「原子力発電所でどのような事故が起きて何が問題なのか?」
を調査する意思のないことの表れです。

タービン冷却の水素ガス漏れ事故を
玄海原子力発電所4号機 発電機冷却用水素ガス補給量増加について
としたのは典型例です。(これでは事故であることもわからない)

結果(こうした事実を知りながら‥)

「原子力発電所における火災の発生防止対策の充実に関する報告書」
で水素ガス漏れ事故には全く触れない「でたらめな対策」ができあがります。

わき道にそれました。

下の図は水素・酸素注入設備の事故説明で使われた図に少し加筆したものです。


文書には

※1 水素・酸素注入設備: 
原子炉圧力容器内構造物の応力腐食割れの予防保全対策のため、原子炉給水中に水素を
注入している。
また、復水器に移行する余分な水素を安全に処理するため、復水器の排気の配管にこの水素注入量
に見合うだけの酸素を注入して、化学反応により水にしている。 
 
※2 バックアップ酸素ボンベ: 
原子炉給水系に注入した水素は、一定の時間遅れをもって復水器の排気配管に到達する。
このため、水素・酸素注入設備が不具合により停止した場合、バックアップ酸素ボンベから自動的
に復水器の排気配管へ酸素を注入し、水素過剰状態(可燃範囲の状態)を回避する。

とありました。

この文書の

1.原因と対策に係る東京電力㈱の報告書の要点

に
「水素・酸素注入設備※1に不具合が発生し、バックアップ酸素ボンベ※2から自動的に復水器
の排気配管に注入された酸素量が多量であったため、復水器の真空度低下に至ったものと推定
された。」
 
とあります。

バックアップ酸素ボンベの酸素はタービンのある復水器に入り込んだのですから、復水器の
高放射能水と混ざり、水素が送り込まれている圧力容器に入ったと思います。
圧力容器で水素と酸素が結合し(燃え)ても、危険なのかどうか私にはわかりません。
(かなり高圧な酸素が入ったかもしれませんが…)
しかし、原子炉給水ポンプや、計測機器などは壊れて重大な事故につながる可能性は高い
と思います。
 
*純粋酸素は非常に危険なガスです。
wikipedia の説明とは少し矛盾しますがアポロ計画かその前は、宇宙船の質量をギリギリまで
削って窒素まで取り除きました。酸素だけで宇宙船内の圧力を0.3気圧にしたと思います。
そうした結果、あらゆるものが燃える火災が発生しました。
純粋酸素を使った医療行為(?)(今もあるのかなあ?)でも火災が多発したのを憶えています。

圧力容器につながる「計器事故」は報告義務がないようです(?未確認)がとんでもないことだと思います。

本来なら原子力の運転を止めて点検整備すべき「事故」だと思います。計器から高放射能水が
出てくればそれは圧力容器のパイプ破断事故と同じだからです。

*この装置の酸素は純粋酸素でないと意味がないと思います。
 
また

「バックアップ酸素ボンベから注入される酸素の流量等が適切に調整されていなかったことが
確認された。」

…これはひどい…
点検・整備後などで設置されて「バックアップ酸素ボンベ」が正常に動作するかテストを
していなかったことになります。(適当に設置しただけと言われてもしかたがないし、事実です。)
圧力容器に直接つながる、いわば原子力発電所の心臓部でこんな手抜きは許されません。
 
「技術者の良心」以前の問題で、この原子力発電所には「技術者」がいません。
 
こんな事故は、放送業界なら「放送免許停止」です。原子力発電所長の首は飛ぶべきだと思います。
 
さらに

「(3)再発防止対策
・・・
② 東京電力㈱の原子力発電所において、酸素流量調節弁(小弁)と同型弁の点検においては、
分解点検後の組み立て時における注意事項を施工要領書に明記する。
③ 水素・酸素注入設備が設置されている東京電力㈱の原子力発電所において 、水素・酸素注入
設備のバックアップ酸素の必要供給量(流量及び供給時間)を再評価し、適切な流量調整を
実施する。      
」
 
② はどうも、分解点検を業者委託しているような書きぶりです。原子力発電所の心臓部の
メカニズムですから、本来「東京電力の技術者が行うべきです」。外部電源が喪失した場合、
ここでトラブルが生じたら現場の職員では対処できなくなるからです。
 
③ これは・・・どのように解釈すべきなのか迷います。
・・・・
私には、
「バックアップ酸素の必要供給量(流量及び供給時間)をドンブリ勘定で取り付けたど、
事故が起きちゃった、やっぱりまずかったよね、ちょっと流量調整を変えてみらあ。」
と読めます。
 
これに対し原子力安全・保安院は
 
2.当院の評価と今後の対応                         
 当院として、東京電力㈱から提出された原因と対策に係る報告書について検討した結果、
復水器の真空度が低下した原因の推定及びこれらに対する再発防止対策は妥当であると考える。
 
…
…
何のお咎めもありません。事故の再発防止なんて何もありません。
問題は、バックアップ酸素をドンブリ勘定で設置したことで、そうした「どうしようもない体質」を
何とかしろと指導するのが事故再発防止です。

それ以前に

「お前ら、原子炉を運転する資格がないから、全部、冷温停止させろ」

と言うべきでしょう。
 
圧力容器に関係する事故は放送業界で言えば、放送免許停止クラスの事故だと思います。
さらに、この事故の原因はバックアップ酸素ボンベの調整ミスと言うより、

点検後のバックアップ酸素ボンベの試験を怠った事故です。

所長の首は飛んでいなければならないと思います。
 
このミスは本来「技術屋さん」が犯すミスではありません。

いったい「原子力安全・保安院」って何なのでしょう?

2011年6月7日火曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ19

6月7日

今朝(現在AM08時前)のTVニュースから・・

原子力安全・保安院が(圧力容器の中で)800~1000Kgの水素が発生したのが、水素爆発の原因とする報告書をまとめるそうだ。?
これでは何故「圧力容器の中で発生した水素」が原因になるのかわからない。

すべての水素が原子炉から漏れたとは考えにくい。

水素が圧力容器から漏れ、格納容器にはいる。
この仮説は正しいと思う。
ただし、メルトダウンして圧力容器に穴があいていなければならない。
格納容器から外に漏れる。?
格納容器が完全に壊れていたら、これも高放射能水でもはやどうにもならない。
これは疑わしい。

少なくとも800~1000Kgの水素が全部漏れたわけではないだろう。
ほとんどが、圧力容器や格納容器に残ったはずだ。
何%の水素が格納容器から漏れたと考えているのか?

漏れるのならどこかのパイプだが、爆発でパイプは大丈夫なのか?完全に壊れないのか?

ベントは上空に向かって放射性物質を捨てている。(と思う。)

「圧力容器の中で発生した水素」による水素爆発にそんな方向性は期待できない。

水素がパイプから漏れるなら放射能も漏れるだろう。

爆発の後、揮発性の放射性物質が水素と一緒に広がり、原子力発電所に人など近づけないだろう。
素人でも想像がつく。

ベントで放射能が基準値を上回り、東京電力は「法律」に基づき国に報告している。

爆発後、放射能が飛び散って自衛隊や消防の方々が致命的な放射能を浴びたか?

自衛隊のサブリーダーらしき方は「こうした所で活動できるのは我々しかいないから・・」とインタビューに答えている。

爆発で放射能が基準値を上回ったとする東京電力のプレスはない。
「放射能の値に変化はない」とのプレスはあったと思うが・・

参考 ベントを行った後次のプレスはあったが、
  原子力災害対策特別措置法第15条第1項の規定に基づく特定事象(敷地境界放射線量異常上昇)の発生について


福島第一原子力発電所3号機付近での白煙発生について
(第二報) (第三報) (第四報)

(バカヤロー・・・)

2011年6月6日月曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ18

メモ16で
「東京電力」、「経済産業省」、「原子力安全・保安院」は
「水素・酸素注入設備」の存在を隠していることを説明しました。
「水素・酸素注入設備」は圧力容器につながっています。

「東京電力」、「経済産業省」、「原子力安全・保安院」はグルです。


2011年6月5日夜、NHKで放送された番組は「東京電力」「経済産業省」「原子力安全・保安院」を中心にした、彼らに都合のよい内容でした。

NHKが無視した重要ポイントについて2点指摘おきます。
1. 1号機で海水注入されていたとき、東京電力本社が「海水注入中止」を指示している事実。
2. メルトダウンした原因の「非常用復水器」や「原子炉隔離時冷却系」の故障。

1.2についてNHKの番組では全く触れられていませんでした。
海水注入中止の指示など、常識的に考えられないことです。
「海水注入中止指示」は殺人未遂です。

******

実は圧力容器につながるパイプの破損事故が多発していそうです。
計器類はパイブ内の「高放射能水」と直接触しているものが多いはずです。
パイブは絶対に壊れてはいけないものです。
当然、計器類も壊れてはいけなく安全対策がなされていなければならないものです。

このパイプ事故について

ブログ
環境と原子力の話

浜岡原発事故の警鐘
http://homepage3.nifty.com/ksueda/hamaoka.html
から引用します。

引用開始

  東京電力や東北電力でも水素燃焼事故
東京電力は、2003年8月21日、「中部電力浜岡原発で起きた水素爆発による配管破断事故と同じ現象が過去にあったはずだ」との告発文書に基づき社内調査した結果、「水素の燃焼が否定できない例がある」と発表した。福島第一、福島第二、柏崎刈羽の3原発で1993~1997年の間に発生した8件の事故である。詳細は東電発表
「爆発と呼べるものではなく、配管の破断には至っていない」としていて、国への報告義務もないから公表していなかったとしているが、これが公表され対策が行われていれば浜岡の事故は防止できていたかもしれない。 
さらに、東北電力も、女川原発で1996年と1998年に女川原発で2件の同様の事故が発生していたと、8月25日に発表した。

引用終わり

この事故について東京電力は次の文書をだしています。
「告発文書に係る事案の概要及び当社の判断について」

「各 事 案 の 概 要 (要 約)」

「各事案の概要について(PDF 220KB)」


東北電力も文書をだしています。
「東京電力(株)の公表事象に関する当社の確認結果について」

「各事案の概要について」


「用語解説」

「プラント全体概略図」

です。

「水素・酸素注入設備」と東京電力及び東北電力の「(参考)プラント全体概略図」を比較してみましょう。

水素・酸素注入設備


(「水素・酸素注入設備」の出所はメモ16を参照.バックアップ酸素ボンベを取り付けた後テストもしていないことがわかります。いい加減な設置作業です。)

 ピンクに着色したのが水素、黄色が酸素です。



これは、圧力容器に弁などの操作で入り込んだ酸素を除去するものです。
圧力容器に水素を送り、酸素と反応させます。
水素は過剰に送られますから、圧力容器の外で酸素と反応させ(燃やして)外に捨てます。
高濃度の放射性物質(プルトニュウム等)をどのように処理をしているかはこの図からはわかりません。

次に東京電力の「(参考)プラント全体概略図」を見ます。

東京電力の(参考)プラント全体概略図
(この図は「各事案の概要について(PDF 220KB)」の最後にあります)



もやもやしているところがトラブルが起こった所のようです。
圧力容器に関係した所がトラブルを起こしている非常に危険なトラブル?(事故)だと思います。

次に東北電力の「(参考)プラント全体概略図」をみます。
東北電力の(参考)プラント全体概略図
(この図は「プラント全体概略図」)です。


やはり、圧力容器にからんだトラブル?(事故)だと思います。


東北電力の用語解説をみると

**************
○水素燃焼
原子炉で水が放射線分解されることにより水素と酸素が発生するため,蓄積
した水素が何らかの理由により着火する可能性がある。なお,蓄積した水素
の着火メカニズムは,現在未解明である。
**************
とありました。

今回の水素爆発で、こんな解説ありましたか?

圧力容器に水素を送り込んで、圧力容器の外には高圧酸素があります・・・
「水素・酸素注入設備」のことは、「東京電力」「経済産業省」「原子力安全・保安院」こいつらは知っているのですが・・・

しかし、「水素・酸素注入設備」はたいして役にたたないような気がするのですが・
・・・アメリカ機械学会の規格にあるのかなあ?

2011年6月5日日曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ17

メモ17は恥ずかしくなって一旦削除したものです。

6月5日夜のNHK番組を見て再掲することにしました。
日本の21時は英国の12時にあたります。

NHKの番組は一方的なものでした。
「東京電力」が何故「海水注入中止」をしたのか?
「非常用復水器」や「原子炉隔離時冷却系」が何故壊れたのか?
全く、触れられていませんでした。


NHKの皆様、こんな番組を放送して・・・・恥ずかしくないですか?

世界の皆様、これが日本のモンスターメカニズムです。

***********************************

原子力発電所の水素爆発について メモ17

どうしても、書きたいのでお許し下さい。

今日2011年6月5日

国会ではトラップ情報で
「総理が事故を起こした原子炉の圧力容器に海水注入を止めるよう指示したのではないか?」
とメチャメチャな追求が主だった。

そんな中、総理は今後強力なリーダーシップを発揮していくはずだった。
消費税を上げる準備や役人の世界(日本のモンスター構造)を変える準備を始めたように見えた。

しかし、今国会は「だまそう」として「だまされた」あきれた構造に思える。

民主党の会議で総理が
「しばらくしたら、若い人にいろんな責任を渡したい」(事実)と発言した瞬間、私は「何故、辞める?」と思った。
不思議なこと(直感)に、その瞬間NHKで「総理辞任」のテロップがでた(事実)。
会議ではハトポッポが「総理が辞める」ことを印象づけた。

「若い人にいろんな責任を渡したい」の前にあった奇妙なフレーズ 

「お遍路に行きたい」は

「辞任」芝居に必要なフレーズだと思った。(妄想)
不愉快だった。(事実)

辞めるのなら即時「辞任」しかない。

その後、国会の場で野党が「総理は辞めるとは言っていない」(事実)と追求。
これで、総理の発言は「辞任発言」であることが事実上決まった。

退陣要求は民主党分裂で可決される可能性は50%だったが、
予想に反し圧倒的多数で野党の退陣要求が否決された。(事実)

民主党分裂で退陣要求可決50%は芝居だったのだ。(妄想)

現在、総理辞任は決定的になっている。(事実)

小泉さんと森さんの芝居はバレてユーモラスだった。種明かしができた芝居だった。(事実)
今回の芝居は笑えない。(妄想)

国会議員たちは与党も野党も幹部を信用しなくなったのではないか?
・・・もともと信用していないか。・・・・(妄想)
いや、「俺は真面目にやってんだ!」と叫んだ造反議員が一人いた。(事実だが・・ 私は彼が何をしていたのか知らないが・・被災者の為ではないらしい・・・)

………
………

政治がメルトダウンしているのだぶん事実だろう。
メルトダウンさせたのは我々「国民」だと思う。

2011年6月3日金曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ16

申し訳ありません
私の考えは間違っていました。

東京電力㈱柏崎刈羽原子力発電所1号機の出力降下の原因と対策
に係る東京電力㈱からの報告及び検討結果について

http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286890/www.meti.go.jp/press/0005473/0/040805touden.pdf

をご覧下さい。
原子炉には酸素と水素が入るシステムがあるようです。

水素注入設備が図の下のほうにあるのが分かります。
これは、高圧の圧力容器に入るようです。
酸素はタービンの外で水素と混ざり気体廃棄物処理系(OG系)で燃やされ圧力容器の機密性が保たれているようです。
きっと液体の水の中で浮力を利用して窒素N2は分別されるのでしょう。

タービンは気体の水蒸気が液体である水になることによって効率よく回ります。
ここに、不純物が入ると効率が落ちますが・・・わずかだと思うので・・・必要なのかなあ?。

原子力発電所に至る所に水素があり、爆発したのはこれだと思います。

この設備は「水素・酸素注入設備」と言うらしい。(文書を読めばわかりますが・・)

この文書での説明
「原子炉圧力容器内構造物の応力腐食割れの予防保全対策のため、原子炉給水中に水素を注入している。
また、復水器に移行する余分な水素を安全に処理するため、復水器の排気の配管にこの水素注入量に見合うだけの酸素を注入して、化学反応により水にしている。」


昭和電工株式会社の製品情報
http://www.sdk.co.jp/products/49/99/1352.html
の製品説明では
「本設備は、沸騰水型原子炉構造物のSCC(応力腐食割れ)に対する腐食環境緩和のために装備される水素・酸素注入設備に、水素・酸素を供給することを目的とするもの・・」
とあります。

弁などの操作で入り込む空気の中の酸素が圧力容器を痛めるから水素を送り込んで(おそらく、酸素は金属より水素と反応しやすい常識)、外でアマッタ水素を燃やし、圧力容器が傷むのを防止するのが目的のようです。

(鉄も粉末にすればよく燃えます。・・・化学は嫌いだからよくわからないけど・・・ジルコニウムがどうのこうの反応は圧力容器で起こってもよさそうな気がする。・・しかし、この文書・・・「バックアップ酸素ボンベが適切に調整されていなかった」なんて「ブッタルンダ取り付け方するんじゃない!」と言う怒りが感じられない。
経済産業省と原子力安全・保安院は原子力発電を安全に運転する意志がないようだ。・・高木先生が生きていたらなあ・・余計な亊(?)はこれくらいにして・・)


東京電力、経済産業省、原子力安全・保安院、昭和電工株式会社は水素爆発の起こる可能性のある現場で作業してくれた方々に知らせる責任があったと思います。
(昭和電工は人道的な義務だけど・・限りなく責任に近い。)
知らせていたか、知らせていなかったか?事実関係は知りませんが…
未必の故意とか言うものにならないのか?






2011年6月2日木曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ15

どうも、これ以上プレスを見てもあまり意味がないようです。
私の疑問は、「何故、水素爆発がおこるのか?」
がもっとも大きな疑問でした。
そして、どうして水素だと特定されたのか?
速すぎると思ったし、説明も原子炉で発生した水素が外に出てきて爆発することになります。
とても信じられることにではありません。
私も、危うく信じる所でした。マスコミの力は恐ろしい。

次のネットニュースは1号機が爆発した2011.3.12の
産経ニュースです。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031217210251-n1.htm

*******************
msn 産経ニュース
引用開始

東京電力は12日、福島第1原発1号機建屋で爆発があり4人がけがをしたことを明らかにした。福島県富岡町には、「冷却用の水素ガスの爆発があったとみられる。詳しくは調査中」と連絡があったという。

引用終わり
*******************

富岡町に連絡したのは常識的に「東京電力」です。
(少なくともソース元は「東京電力」)
冷却用の水素ガスとは、発電機を回すタービンの冷却用です。

初期のニュースには他にも冷却用の水素ガスが原因では?とのニュースがあったと記憶してます。
「その1」を書き始めた頃はこうしたネットニュースが残っていた。
東京電力は全くこの水素について触れていません。

「玄海原子力発電所4号機 発電機冷却用水素ガス補給量増加について」
http://saga-genshiryoku.jp/box/pdf/4hatudenki.pdf
という文書があります。
ふざけた文書のタイトルですが、

発電機がある建物で水素ガス漏れがあった報告です。

この資料には下図が添付されています。


図が小さいので2つにわけましたhttp://saga-genshiryoku.jp/box/pdf/4hatudenki.pdfで確認をお願いします。

発電機の冷却用に水素が使われています。
図には約5kg/cm2となっていますが、これは工学気圧のようです。

発電機にかかる圧力Pは
P=5工学気圧=5×98 066.5Pa =50000Pa=490332.5Pa=4903.325hPa
となります。
wikipediaのタービン発電機の説明における「水素圧力が大気圧の2~5倍」と一致します。

水素は原子半径が小さく、おもちゃの風船から空気が漏れるように発電機から漏れると思います。
漏れた水素は同じかさらに高圧の水素ボンベから供給されます。

どう思われますか?

もし、大気圧の5倍以上の水素ボンベが1、3号機のタービン建屋にあったとしたら・・・
水素ボンベという爆発物はあったとしたら・・

それを、隠していたとしたら・・・
あそこで、危険な作業をされた方はなんだったのしょう・・


図にあるように水素など使わずに発電機は「安全」な水で冷やせるのに、
今現在、それをもやってない! のではないかと思えます。

なんなんだ、この国の原子力発電所は・・・

多分、もう原子力発電所の水素爆発 メモを書く必要はないと思います。
・・・・・・・
ありがとう ございました。

2011年6月1日水曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ14

もんじゅ はいらない (原発のもう一つの安全神話)

私は、簡単に もんじゅ はいらないと書きました。
少し いらない理由(想像?)を説明したいと思います。

今回の事故で上の図のような事故レベルがあることを私はハジメテ知りました。
それもレベル7になってからだと思います。
原子力発電所が世界にどれだけのあるか知りませんが(1000のオーダー?)深刻な事故が少ないことがなんとなくわかります。(多ければ、原子力発電などしていない)

こうした実績が安全神話のもう一つの根拠になっています。

難しくて、私に説明できるのか心配ですが、すこし我慢をお願いします。

例えば、家庭のコンセントにつながるコードですが、コードはむき出しの電線ではなく感電しないように作られています。見ればわかりますが…
日本の家庭用電源は100or200ボルトですから
理論的には200ボルトに耐えればよく300ボルトに耐えられなくてもよいことになります。
しかし、300ボルトに耐えられないコードは不良品でしょう。

こうした危険性のある製品はある程度安全性を確保して作られます。

常識ですが・・このことを前提に原子炉について考えます。


私の解釈は間違っているかもしれませんが
「原発はなぜ危険か」(田中三彦 著 岩波新書)で田中先生が言われていることの1つに

「原子炉は従来の安全性を引き下げて作られている」(これは事実です)
ことをあげられています。

そして、それをカバーするためにコンピュータによる*「解析による設計」によって安全性を引き下げて作られている。

そうです。

思うに「解析による設計」は安全性ってなんなのさ?と言ってるようです。

*「解析による設計」とはなにか?難しいのですが「原発はなぜ危険か」から引用します。P61
引用開始
設計者は、考えられるあらゆる運転条件に対して、圧力容器各部に発生する応力を詳細に求め、容器の健全性を理論的に検討すること(この要求は、通常「詳細応用解析」とか「詳細解析」といわれている)
引用終わり

想像ですが、田中先生は 設計者が
「考えられるあらゆる運転条件に対して、圧力容器各部に発生する応力を詳細に求め、容器の健全性を理論的に検討する」
ことなどできるのか?と心配なさっていると思います。

そして、タンカーが2つに割れる事故の例で
壊れてみないと、何処に無理な力(応力)が働いたか解らないじゃないか
と言われているように感じました。

当然だと思います。

原発は実際に壊してデータをとらないと
「考えられるあらゆる運転条件に対して、圧力容器各部に発生する応力を詳細に求め、容器の健全性を理論的に検討する」
ことなどできないわけです。

田中先生すらご存知ないのですから、原発設計者はそうしたデーターを知らないことがうかがえます。

(田中先生以外)教科書好きな設計者は、そうしたことをあまり気にせず*アメリカ機械学会の規格にそって設計してると思います。

実験データも知らないで、ブラックボックスのまま設計し作られているわけです。

*アメリカ機械学会の規格はどんどん変わるから、古い原子炉は新しい規格に合格しない。現在の規格ではあぶないから、そんな古い原子炉と同じものは作っていけませんと言うことになります。事実1号機は安全神話の切り札だった復水器を恐怖の中で人間が動かすとんでもないものだった。こうした操作をする人は特別な訓練を受けた人でないと務まらないと思います。

それでも、アメリカ機械学会の規格にそって作ってる限り*事故はほとんど起こらない。
これで、もう一つの安全神話ができあがります。

*しかし、いくら規格や設備がしっかりしていても
切り札の復水器や原子炉隔離時冷却系でごろごろ事故が起こってるのに、いい加減な調査や対策をしてれば、
事故が起こるのは当然です。
どこかの所長さんはこのあたりがまだ解っていないみたいですが…
原子炉隔離時冷却系で事故が起これば所長の首が飛ぶくらいの運用が必要です。(ブッタ・・)




たぶんアメリカ機械学会の規格は「原発を実際に壊してとったデータ」に基づいていると思います。

遠い昔(冷戦時代)ですが原爆を地上で爆発させる実験をしていました。
次に地下で爆発させる実験になり、そして臨界前核実験になりました。
実験ですから臨界状態になることもあるでしょうし、単純に考えれば核爆弾が爆発するかしないか調べるわけですから臨界させないと意味がないと思います。

アメリカ機械学会の規格はこうした軍事技術のデータで裏打ちされていると考えるべきでしょう。


アメリカがなぜこうしたインターネットや原子炉のような軍事技術を公開するのか不思議ですけど・・
とのかく、そうした政策で世界中が変わったのは事実です。

なにか、小難しい話をしてるとおもいますが・・うまく説明できてるのかなあ?

ここで、 もんじゅ に戻ります。
もんじゅ はご承知のとおりナトリウムなどと危なっかしいものを使うので、原子力発電所と設計思想がまるっきり違うことが解ります。

アメリカ機械学会の規格を使って作っても、私は必ず壊れると思います。
そんなこと書いてある訳がない。
アメリカにどんな思惑があるのか知りませんが、一応 もんじゅ は作らないと言っているようです。

ここまで、妄想すると
もんじゅ を作るためには実際に もんじゅ を壊してデータとらないと作れない。・・・

プルトニュウ厶爆弾(もんじゅ)を爆発させないとデータはとれないと思います・・何回も・・

となります。

コンピュータの解析結果はとてつもなく現実に近いことがありますけど、やっぱり現実ではない。

できもしないことに対し、学者さんの知的好奇心を満足させるために大金を使うべきではないと思います。

もんじゅ は いりません。