2011年6月17日金曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ25

おしえてgooに

「福島原発の水素爆発の原因に関して」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6590639.html
(質問内容は上記アドレスで確認願います。)
という質問がありました。


回答を考えてみました。

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質問1について
原子力発電所は発電機を冷やすために水素(大気圧の5倍)が使われています。
あるとすれば、原子炉建屋に隣接するタービン建屋にあります。
また、水素・酸素注入設備もあって割と高圧の水素(大気圧の70倍?)があります。
これは圧力容器に直接つながってます。

質問2について
水素爆発をして、放射能が漏れが起こったとする証拠はありません。
水素爆発の前に行われたベントによって放射能を大気中に捨てて放射能濃度が高くなりました。
東日本の広域で放射能に苦しんでいるのはベントによるものです。
圧力容器で発生した水素と放射能は安全弁で格納容器に逃がします。
すると、格納容器が爆発しそうになるので、
ベントで放射能を含んだ水素や水蒸気を大気中に捨てます。
GEやMITは放射能を含んだ水素を原子炉建屋内に捨てたのではないか?
と推測していますが・・
そうすると水素と共に捨てられる放射能で原子炉建屋内に近づけなくなります。
そうした事実はありませんので、圧力容器で発生した水素は大気中に捨てられたと思います。
爆発したのが水素なら放射能を含まない水素となりそうです。
参考に3号機の爆発を解説したyoutube
http://www.youtube.com/watch?v=P4KXX24Dv1U
とwikipedia ヒンデンブルク号の爆発事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%8F%B7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85#.E7.88.86.E7.99.BA.E4.BA.8B.E6.95.85
を比べて下さい。
私には3号機の爆発で水素はほとんど燃えていないようにみえます。
ヒンデンブルク号の水素は多分、全部燃えたと思います。

タイトル外について
海水を入れると、圧力容器が使い物にならなくなります。
海水を入れるときは、爆発など人命に関わるときに入れます。
人の命は失われていませんから、結果的には遅れていません。

軽水ですけど・・・
本来、電源なしで冷やす「非常用復水器」が2系統あるようなのですが、何故か壊れたり動かず
水を冷やせなくなりました。
冷やせないので、水は全部蒸発することになります。
核燃料棒はむき出しになり、メルトダウンしました。
圧力が上がって海水も入れられない状態になりそうだったようです。
格納容器は設計圧力の2倍程度の圧力になったようです。
「世界 7月号」(岩波書店)の元原子力技術者の座談会
「安全な原発などありえない──技術と安全の思想を問う」
を読むと3倍程度で爆発しそうです。

危なかったですね。
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回答はどうしてか?投稿できなかったのでここに書きました。
どなたか、「福島原発の水素爆発の原因に関して」に回答してここのアドレスを紹介して下さるとうれしいです。


さて、
原子力発電所に技術者がいないと強く批判してきました。
それは、私が原子力発電所と言う所を知らないことからの批判でした。

申し訳ありませんでした。

メモ23で、シートリークも直さないと指摘しました。
考えてみると、直す方は高放射能を浴びる命がけの作業になるようです。
このブログで、点検すればと指摘した事故は高放射能がでるような所ばかりです。
そうした、「場所は近づきたくない」のはもっともなことです。
不思議に思って原子力発電所内部の放射能汚染状態はどうなっているのか?
検索をしてると

ブログ

原発がどんなものか知ってほしい

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
が見つかりました。

このブログの中の

定期点検工事もしろうとが

普通の職場環境とは全く違う

を読むと、
技術力や技術者の良心など育たない構造的なものがあるのが分かります。

また
「絶対安全」だと五時間の洗脳教育

読んで、原子力発電所が豪華なサティアンに見えてきた。と書いたのを思い出しました。
5時間の洗脳教育のあとも巧みな雇用関係や洗脳が続いているのだろうと想像します。
豪華なのは、幹部がいる所や見学コースだけのようです。

原子力発電所の内部の放射能分布を細かく公表すべきです。
作業の安全対策を明らかにすべきです。
安全で無ければ、技術者は育ちません。技術者がいなければ、このメモで指摘したような点検整備のない原子力発電所が続きます。
(本当に必要かどうか別ですが)
多分、水素・酸素注入設備はお金をかければ安全に作れると思います。
(水素・酸素注入設備は逆に原子力発電所を壊しているように見える)
点検整備もお金をかけて安全にできるものを作らなければなりません。

また、
「閉鎖」して、監視・管理


どうしようもない放射性廃棄物

を読むとどの程度かよくわかりませんが・・
原子力発電のコストは危険と一緒に将来に先送りしていることも分かります。
言葉が適当ではないと思うが・・現在の人が未来の人を食い物にしていると思います。

原子力発電はお金がかかるものと割り切るべきです。
「安全」を「経済」より優先させるのは当然のことです。

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東京都に火力発電所を作る計画があるようですが・・・
火力発電所で発電されるエネルギーが実際に燃やすエネルギーの1/2程度あればかなり優秀です。
単純に東京で発電することは都会で今までの2倍以上のエネルギーを大気や海に排熱として捨てることになります。
ヒートアイランドは進み気温が上がります。
気温が上がれば、地表に溜まるエネルギーの受け皿(容量)を大きくしてしまいます。
激しい雷雨と竜巻は増加すると思います。
気象災害は大規模化しますので、エネルギーの消費地で発電すべきではないと考えます。
作るなら、地表にエネルギーが溜まらないように工夫が必要ですが・・・・
理屈が分かってないので工夫のしようがないのが現状です。
(興味のある方はこのブログの「乾燥断熱減率」と温位エマグラムに関するテーマをお読み下さい。)

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