今日 2011年6月15日
NHKのニュースから、
水素爆発に対し原子炉建屋の壁に事故時に穴を開けやすくして、瓦礫を撤去しやすくするそうです。?
これが安全対策なのだろうか?
水素爆発をする原子力発電所が安全といえるのだろうか?
水素爆発を起こさない仕組みを何故作らないのか?
冗談みたいな安全対策です。
(リンク先がうまく表示されない場合、アドレスをワードなどに張り付けて、そこから表示させてください)
水素が原子炉建屋に溜まった理由は特定されていません。
(GEやMIT
http://www.ge.com/jp/docs/1307504328207_NEI_Report.pdfhttp://d.hatena.ne.jp/arc_at_dmz/20110317/hydrogen_explosions_units_1_3
はベントによって原子炉建屋に水素が溜まった?としてますが・・
それなら、放射能で原子炉建屋に近づけないはずです。
常識的にベントは上空に向かって行われると思います。
広域に放射性物質が広がったことから想像できます。)
穿った見方をすると、原子炉建屋の壁を吹き飛ばした放射能なしの高圧水素の出所を隠しておきたい。
(今度は爆風や水素に押された空気の断熱圧縮による熱風で自衛隊や消防士の方に死者がでるがしかたがない)
となります。
どこが、安全対策なのでしょう。?
YouTube
福島第一原発3号機の爆発について解説4月26日
の画像と、
wikipedia
ヒンデンブルク号爆発事故の
ニュース画像を比べてみてください。
Youtubeの画像をみると、本当に水素が燃焼した爆発なのだろうか?火傷による重傷者はいたのだろうか?と思います。
Youtubeの先生は、爆発物による爆発としています。
私はそれは確からしいと思います。
水素が爆発の原因なら、水素はほとんど燃えていないようにも思えます。
一方、ヒンデンブルク号は明らかに水素が燃えています。ほとんどが燃えたでしょう。
メモ22で、
原子炉隔離時冷却系が故障した状態で、原子炉を稼働させつづけ中部電力、原子力安全・保安院、経済産業省は何の反省も無かったことを説明しました。
こうしたことは、法律の不備か違法行為によるものです。(と言うより常識の欠如)
「非常用復水器」(古いタイプ)や「原子炉隔離時冷却系」は
全電源喪失時、電源がなくとも核燃料が入った圧力容器を冷やすことのできる最後の砦として
あります。
これが無いと、すぐにメルトダウンが起こります。
私は、「非常用復水器」を使うような原子炉はすぐに廃炉にすべきだと思います。
なぜなら、全電源喪失時に非常用復水器を人間が起動させなければ動かないからです。
日本の場合、この人間に数万人の命がかかることになります。
こうした装置を操作する人間は本来、特別な訓練を受けた人・・例えば軍人さんや自衛隊員のスペシャリストのイメージです。
民間人が扱うべき装置ではありません。
次の2つの事故は主に普通の点検がなされず起きた例です。
同じ1号機の原子炉で同じ事故を2年連続で起こしました。
「非常用復水器」の事故ですので決して軽微な異常事象ではありません。
1 添付資料 平成15年度安全協定に基づく軽微な異常事象報告 敦賀発電所
http://www.atom.pref.fukui.jp/getsurei/H150904-geturei-appending-turu1.pdf
これは、平常時に起こった不思議な事故です。
原子炉運転中になぜか非常用復水器の温度が上がりました。
平常時ですから、「蒸気入り口弁」と「復水出口弁」は「閉じ」ていて圧力容器から高圧蒸気は非常用復水器には行かないはずなのです。
しかし、なぜか「蒸気入り口弁」は緩んで高圧蒸気が非常用復水器に入り、「復水出口弁」でシートリーク(高放射水or高放射能水蒸気漏れ)したことになります。
高温高圧の水蒸気が常に「非常用復水器」を通りますから、非常用復水器の温度が上がった訳です。
1番の問題は、高放射能水がシートリークしていることです。
シートリークした場所の放射能は調べなかったのでしょうか?
私は、高放射能水による放射能汚染が原子力発電所内で起きたと思います。
これが、「軽微な異常事象」なのでしょうか?
報告では、「非常用復水器の伝熱管の漏洩ではない」として、あからさまな高放射能の漏れが無いと言っていますが、構造上伝熱管を通った高放射能水はシートリークを起こした「復水出口弁」に向かったとしか思えません。
対策もいい加減です。
「復水出口弁」だけを押し込んで終わりです。
「蒸気入り口弁」は何の対策もなされていません。
「復水出口弁」等、健全な予備と交換し、シートリークした等原因を徹底的に調査すべきです。
ここの技術者に原子炉を健全な状態に保とうする良心が無いのです。
この事故は原子炉を稼働して10日程度で起こっています。
原子炉を稼働する前に「非常用復水器」が健全であるかどうか点検しなかったのだろうか?
したけど、見つからなかったのだろうか?
なさけない事故と事故対応です。技術者はやはりいないと思います。
2 平成16年度安全協定に基づく軽微な異常事象報告
http://www.atom.pref.fukui.jp/getsurei/H161109-geturei-appending-Tu1-1.pdf
は非常用復水器から水漏れを起こした例です。
原因は平成15年と同じ「復水出口弁」のシートリークです。(書いているのが嫌になる・・・)
報告書によると、熱伝管室の温度が入り口180℃、出口30℃とごまかしていますが、
本来、熱伝管は図のように完全に水の中にあります。
(でないと冷却効率が極端に落ち、壊れる可能性もある。)
(おそらく福島1号機はこのタイプで壊れた。メモ4参照 )
このような温度差はないはずです。
原因は
熱伝管室=非常用復水器に水が満たされていなかったと考えられます。
(バカヤロー 点検もしていない・・・)
対策も緩んだボルトを締めなおし、
「原子炉起動前に非常用復水器を満水にする」と運転手順書に書いただけです。
運転手順書はただの言い訳です。
例えば、一般に非常用発電機は1週間に1度程度、燃料の残量を確認しています。
当然の保守業務です。
常識的には、非常用復水器の水は毎日確認されるべきです。
確認が義務付けられているはずです。
それを怠っていたからこの事故が起きたのです。
当然の保守作業が日常的になされていないがバレたのですから、事故とあわせ原子力発電所長は何らかの処分を受けるべきです。
(「非常用復水器」が片肺状態で原子炉を営業運転していたのは調べる必要もないでしょう。こうしたときは、原子炉をとめてA・B系統両方を点検すべきです。)
「蒸気入り口弁」について対策がなされず、今回はシールドリーク対策もしていません。
圧力容器からの高温水蒸気は「蒸気入り口弁」から「非常用復水器」への流れますが、それを止めていないことになります。
当然、高温水蒸気は「非常用復水器」の水を加熱し蒸発させることになります。
8時間保つはずの「非常用復水器」の性能は低下すると言うことです。
(ひょっとすると、非常用復水器の水が無くなってもアラームもならないのかもしれません)
こんないい加減な保守では、原子力発電所は稼働させるべきではありません。
技術者の良心はそう簡単に作れるものではありません。
「非常用復水器」を使う原子炉は稼働させないと電力会社自身が宣言すべきでしょう。
残念ながら今の日本で、誰が「原子力発電は安全だ」と言っても根拠がない状態です。
「経済」より「安全」を優先するのは当然なことです。
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これらの報告書で、「非常用復水器」は2系統あることが分かります。
福島1号機も同じでしょう。2系統とも、壊れたor壊れていたことになります。
きちんとした、点検保守が行われていたら2系統とも動かない確率はどのくらいなのでしょうか?
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よくわからないのですが・・・・
緊急点検として、各原子力発電所において
「非常用復水器」や「原子炉隔離時冷却系」の動作確認はなされているのだろうか?
・・・・
ひょっとして、そんなこともしてないのかもしれない・・・
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