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2011年7月21日木曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ41

1、3、4号機で起きた爆発は水素によるものなのでしょうか?
根拠は何でしょうか?

原子力安全・保安院は
Ⅳ.福島原子力発電所等の事故の発生・進展 1.福島原子力発電所の
http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2011/pdf/04-accident.pdf
なかで
始め「水素爆発と思われる爆発が発生した。」
としていたのがいつの間にか、たいした根拠もしめさず

格納容器で発生した水素が
格納容器→格納容器→原子炉建屋に漏れ→あの大爆発
としているように見えます。

またそうした水素を前提に安全対策を行いました。
馬鹿げた前提で安全対策したことになります。

3号機のベントで4号機の爆発を起こした水素がたまったなど
初めから調べるつもりはないのでしょう。
ベントで水素が原子炉建屋にたまることはありません 後述)

水素爆発について少し考えておきましょう。
ベント前に、原子炉から原子炉建屋に大量の水素量が漏れるはずはありません。
ボヤ火災を起こすほども漏れないでしょう。
ヒンデンブルグ号ほどの炎上を起こすとも到底考えられません。

原子炉建屋内に水素が漏れたとすればベント時ですが、
ベント時の水素が原子炉建屋に逆流したとは、*東電でさえ否定しているようです。

*ベントによる水素説については
Yosiokaさんの「 1 号機・水素流入経路の件 」を参照してください。



「 1 号機・水素流入経路の件 」を読むと
廃棄筒と原子炉建屋とは日常的に排気弁によって閉じられていますから
水素は原子炉建屋に水素は逆流しません。

ベントのように原子炉に起源をもつ水素は必ず放射性物質を伴います。
今回の水素(?)爆発は放射能を伴っていません。
私の結論は爆発が水素によるものなら、「原子炉で発生した水素以外の水素が原因だ。」です。

しかし、一体どうして水素が原因だと特定しているのか?
原発は普段から水素による火災が多発しています。
(東電や原子力安全・保安院は隠していますが・・・)
だから、水素が原因だろうと推測しただけです。

msn 産経ニュース
福島第1原発で爆発 4人けが 水素ガスの爆発か
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031217210251-n1.htm
によれば、

「福島県富岡町には、「冷却用の水素ガスの爆発があったとみられる。
詳しくは調査中」と連絡があったという。」

と言うことです。(メモ15  メモ16 参照)

タービン(発電機)冷却用の水素(約5気圧)が原因でも、あれほどの爆発にはならないでしょう。
また、爆発物はいくらでもありそうです。

原子力安全・保安院はおそらく無茶苦茶な前提で
格納容器からお化けのように外に漏れた水素と酸素が原因としてるのでしょう。

全く、「やる気無し原子力安全・保安院」です。

*****************************

36報 発信時刻 3月13日12時18分
2号機はD/W(格納容器)ベント操作の評価を進めておりますが
D/W(格納容器)ベント操作開始前の被ばく評価については■■現在評価中のため、別途お知らせます。

37報 発信時刻なし
FAXログ 3月13分51分

3号機においてD/W(格納容器)内に消火系ラインを使って海水を注入する準備をしており、準備ができ次第注入を開始します。

訂正1
37報 発信時刻3月13日14時23分
3号機においてRPV(圧力容器)内に消火系ラインを使って海水を注入する準備をしており、準備ができ次第注入を開始します。

・・・優秀な人間が圧力容器と格納容器を間違えるなんて
・・・しっかり状況が飲み込めていないのですね。・・・
・・・このFAXは2ページ目です1ページ目はありませんでした。常識的には公開すべきですが

38報 発信時刻3月13日19時23分
MP-4にて500μSv/hを超える線量を測定したことから、14時15分に敷地境界放射線量異常上昇に該当すると判断した。
MP-4:905μSv/h (13”50’)

39報 発信時刻 3月13日15時18分
先にお知らせした2号機D/W(格納容器)ベント操作に関して
開始前の被ばく評価について別紙の通りご連絡します。

別紙は評価と予想が続きます。
PCV(格納容器)ベント評価
(条件)
・重大事故(希ガス炉内インベント2%放出)
インベントとは放射能のことのようです。
何故2%何なのでしょう?。
逃し安全弁を操作をしていますから、圧力容器から格納容器に高い放射性物質が入っています。
強い放射線で出来る水素や酸素、また、揮発性の放射性物質のことを言っているのかもしれません。

・最新の気象条件 風向 風速 大気安定度 (データなし)
・1h放出が継続
?どういう意味でしょう。
1号機ベント失敗と報じられているけど・・失敗は弁を開けっ放しできなかったから失敗のはずだですが・・・?1H放出って何?
放射能の放出は、1h程度でほとんど終わると言う意味?
逃し安全弁を繰り返すつもりで、1h当たりの放射能を見積もるため?
それとも、1hしか開けておかないつもり?

・D/W(格納容器)+S/C(圧力調整室)の体積?
ラプチャーディスク破壊圧力から大気圧になるとして評価

40報 発信時刻 3月13日19時10分

現在のプラント状況
1号機 
消化系ラインを用いて海水注入中
原子炉(圧力容器)圧力 0.3623MPa(18:45現在)
D/W(格納容器)圧力 D/W 0.590MPa S/C 0.585MPa
仮設電源設置により監視可能となった。(18:45現在)
3/12 14:30 1号機 耐圧ベント開始と判断
3/12 20:20 1号機 消火系ラインを使った海水注入し、注入中。
1号原子炉圧力容器の容量は約120トンであり、現在海水系は20~60トン/H
(流量計がついていないため、正確な数字はわからない。)
で注入されていることから、 3/13 3時00分くらいに満水となると考える。
しかし、水位が満水であることを確認できないことから、引き続き注水を継続する。

2号機
RCIC(原子炉隔離時冷却系)動作中(2:55、現場吐出圧 6MPa 確認)
原子炉(圧力容器)圧力 18:00以降接続不良の為指示確認できず。(確認18:45)

3号機
RCIC(原子炉隔離時冷却系)起動不能確認(5:10)
可搬式消火ポンプを消火系に接続し、炉注入中(吐出圧力1MPa)
D/D消火ポンプについても運転中( 吐出圧力0.61MPa )。
原子炉(圧力容器)圧力 0.25MPa(18:45現在)
D/W(格納容器)圧力 D/W(格納容器) 420KPa(0.42MPa)(18:45現在) 
                                     S/C(圧力調整室) 375KPa(0.375MPa)(18:45現在)

RCIC(原子炉隔離時冷却系)は圧力容器と格納容器の圧力差を利用しています。
メモ29参照

データを見ると、
圧力容器より格納容器の圧力の方が高くなっています。
これではRCIC(原子炉隔離時冷却系)は動きません。

こうしたことを考えず?に
「逃し安全弁」を操作し格納容器の圧力を高くし
一方で
圧力容器の圧力は消火ポンプで冷やされ格納容器より低くなってしまった。
のかもしれません。

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ここで3号機の15条について整理しておきましょう。
6月19日の朝日新聞(メモ29参照)等を参考にすると

3月12日 11時36分 原子炉隔離時冷却系停止  
3月12日 時刻不明 高圧注水系で注水(12日13時には注水している)
3月12日 12時45分現在 圧力容器5.6MPa  逃し安全弁で調整中
3月12日 13時現在の東電プレス以降、プレス上では原子炉隔離時冷却系が動いていません。
3月13日 02時44分  高圧注水系が自動停止しました。
3月13日 05時10分 15条 特定事象(非常用炉心装置注入不能)が発生したと判断。
3月13日 07時39分 格納容器スプレイ開始(9時前に停止)
3月13日 08時41分 D/W(格納容器)ベント操作を開始しました(32報メモ40参照
3月13日 09時08分 (逃し安全弁)による原子炉圧力(圧力容器)の急速減圧した。
3月13日 09時20分よりD/W(格納容器)圧力が低下傾向にあることを確認した。 

何故 02時44分で15条 特定事象判断にならなっかたのでしょう。?

高圧注水系が停止したのを知らせる情報は 27報(発信時刻 無し)です。
27報のFAXログをみると
1F:緊対室から
東京電力(株)原子力立地 会議室が受信したのは
時刻05時31分のようです。

FAXから06時31分のようにも見えますが・・2枚目(省略)の内容から05時31分としてよさそうです。

高圧注水系が停止していたのを見逃していたのです。

恥ずかしくて発信時刻をかけなかったのしょう。
一人の責任者が全部判断すること自体無茶なのでしょうが・・・
原発は「安全神話」で作られました。
事故は結果責任で考えるべきです。

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