2011年5月20日金曜日

原子力発電所の水素爆発について メモ5


.... メモ4の続きです 12日 14のプレスがでてます。メモ4からお読み下さい....
 メモ4で1号機のメルトダウンの理由が推測できます

第5報要旨
 「6時現在
 1号機について、非常用復水器が止まっているのはわかりますが後は意味不明です。
 現在2号機の原子炉隔離時冷却系は動いています。でも、まだメルトダウンの可能性はあります。orメルトダウンが起こった可能性があります」

 結局2、3号機の原子炉隔離時冷却系は動いています。
 2号機の原子炉隔離時冷却系が治った(?)ようです。

 1時48分に非常用復水機を「止めて」いるのでやはり壊れた(壊した?)のです。
   
第6報要旨
「ベント実施のお知らせ」
何時やるのかの情報が欲しいところですが、このプレスでは不明。
情報になってない

第7報要旨
11時現在ベント実施中」
原子炉格納容器内の圧力を降下させる操作となってますが圧力容器の圧力を降下させる作業であるベントをしてるのだと思います。
地震被害情報(第140報)(5月16日12時00分現在)及び現地モニタリング情報の

プラント関連パラメータ(PDF形式:408KB

を見るとベントは10時17分にベント開始となってます。ただ、この時ガス抜きしたかは不明。(多分ベントの準備作業開始の意味だと思います。)

2、3号もベントすると予告も行っていますが、何故ベントするのか説明もありません。
原子炉隔離時冷却系は動いていますと言いながら(非常時ながら正常動作しているのに)放射能を大気中にばら撒くなんて許される行為ではありません。
ベントをするなら、はっきり理由を開示すべきです。
常識的にはメルトダウン1が起こりそうだからです。何故この様な判断になったのかマスコミは追求すべきです。


第8報要旨
「午後1時現在
1号機についてベント作業継続中



第9報要旨
3時現在、
1号機でベントが終了しました。
2号機でベントの準備をしています。原子炉隔離時冷却系は動いています。
3号機 冷却を原子炉隔離時冷却系から高圧注水系に切り替えました。」

3号機は通常の冷却に戻したの意味で、とりあえず通常運転したと解釈しておきます。
すこしいそいでいますすみません

10要旨
「敷地境界放射線量異常上昇、3時29分頃、敷地境界の放射線量が制限値を越えた」
ベントで高放射能汚染物質をだしたので当然だと思います。
時間的に10報と11報が前後してますが、10報が事前に準備していた情報だからです。

336分頃、直下型の大きな揺れが発生し、1号機付近で大きな音があり白煙が発生しました。」
1号機での爆発映像
での解説で、ベントは1230分ころ行われたらしいとわかります。

12要旨
「午後8時現在
1号機で爆発がありました。(状態の記述なし)
2号機ベントの準備をしてます。原子炉隔離時冷却系が止まりまた。
3号機ベントの準備をしてます。高圧注水系で圧力容器を冷却してます。放射能水の漏れはない見込み。」

2号機の原子炉隔離時冷却系が止まりました。
この爆発で止まっても仕方がないものか?
いや、2号機で爆発があった分けではありません。
例えば、タービン発電機についてwikipediaにこんな記述がありました。
水素は可燃性・爆発性の気体であるが、空気や酸素などの助燃性気体が混合しなければ引火や爆発は発生せず、適切に取扱えば安全上の問題はない。冷却効果や 絶縁力の向上とともに、機内への空気の侵入を防止するため発電機内の水素圧力は大気圧の25倍に高められており、更に発電機を収める容器は万が一の爆発 による圧力にも耐えられる構造となっている。」
東京電力に確認することはいくらでもありそうです。

こうした爆発でタービンが大丈夫でも原子炉隔離時冷却系が動かなければ意味がありません。
私は、たとえ爆発が2号機であったとしても原子炉隔離時冷却系は止まってはならいと思います。
今の原子炉が耐えられなくとも、これからの原子炉は耐えられるように設計されるはずです。

3号機の冷却システムは正常に戻ったような記述ですが・・・ベントをする準備をする?
まさか、どさくさに紛れて3号機の放射性物質を出そうと考えたわけじゃないとは思いますが・・・

「午後9時現在
1号機ホウ酸入り海水を原子炉へ注入
2号機ベントの準備をしています。原子炉隔離時冷却系が止まりまた。
3号機ベントの準備をしています。高圧注水系で圧力容器を冷却しています。放射能水の漏れはない見込み。」
3号機には海水を入れて冷やす余裕があったのがわかります。3機の原子炉がおかしくなってるのに、まだこの時点で3号機を守ろうとしてます。おかしくなければベントは必要ありません。
(地域の人の生命や安全を守ろうなんて思想はないのです。企業ですから・・・避難指示が出ている場所にお年寄りが暮らす施設があったかと記憶してます)

「午後11時現在
1号機、津波の恐れがあるので、ホウ酸入り海水注入を一時中断してます。
2号機ベントの準備をしてます。原子炉隔離時冷却系は直っています。
3号機ベントの準備をしてます。高圧注水系で圧力容器を冷却してます。放射能水の漏れはない見込み。」
2号機の原子炉隔離時冷却系が直っていますが、どの程度止まったのか不明
何故止まり、何故直ったのかも不明。


2.雑感
 東電はこのようにたくさんのプレスを出しています。
 現象と行動には因果関係があるはずなのですが・・・
 どんな事があって、どうしてそんなことをしたのか?ほとんど不明です。
 5月18日、19日具体的な資料を出し始めているようにも見えますが・・・要するに言い訳資料ばかりに思えます。「津波だから仕方がなかった」ミタイナ
 
 建屋の調査にしても2号機は高温多湿であることは既にわかっていたはずです。
 その対策をなにもせずに 
 調査してあらためて「高温多湿が問題です。」ではやる気が無いと言われても仕方がないでしょう。

 こんなことは、ドライアイスでもホウリ込めばスムのではないでしょうしょうか?

 (ドライアイスの表面に氷ができます。氷の水蒸気圧は約6hPa以下で室内の水蒸気はその氷に飛び込んでくるはずです。適当な氷の厚みになったら外にだして時間をかけて処理すればよい)
 
 やる気がないなら工程表など意味がない。
 
 生命や生活をを守るなんて発想のない企業に原発事故の後処理ができるなんて政府は本当に思っているのだろうか?
 
 格納容器は機密性の高い容器です。
 格納容器の圧力が大気圧より低いことでわかります。
 そこに窒素なんかいれたらどうなるか?
 格納容器の中の圧力が上がり、その分
 「どこに開いたかわからないに穴」から「高放射線水」が外へあふれ出します。
 
 窒素は、ただ冷やせばいい(チェルノブイリでは冷却材として使われた)とう安易な考え方だと思います。
 
引用
wikipedia
 
 ソ連当局は応急措置として次の2点を実行した。
  1. 減速材として炉心内へ鉛の大量投入。
  2. 液体窒素を投入して周囲から冷却、炉心温度を低下させる。この策が功を奏したのか、一時制御不能に陥っていた炉心内の核燃料の活動も次第に落ち着き、5月6日までに大規模な放射性物質の漏出は終わったとの見解をソ連政府は発表している。
引用 終わり
  
 1、2、3号機でいえば炉心内は圧力容器で、周囲とは格納容器のことだと思います。 

 酸素の乏しく格納容器で何故爆発する。そのように説明してきたではないか。
 
 爆発を防ぐには
 窒素の分圧を高くして爆発を防ぐですが、窒素でなく水蒸気でも同じ効果があります。
 そして、格納容器の中の水蒸気圧は既に高いのです。
 初めから格納容器で水素爆発など起きません。
 いい加減なうそはもう止めてほしい。


 国が責任をもって、原子炉を安定させるべきだ。
 
 東京電力と日本が潰れます。東京電力はいいが
 日本は困る。

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