2013年6月5日水曜日

2013年6月5日予想

気象庁は650510分に東京多摩地方に雷注意報を発表した。
資料をみるとしかたないかな?
多摩全域は広すぎるとはおもいますが・・

イニシャル0421時の実況の解析図です。
500hPaのマイナス12℃線が本州中部にかかっています。500hPa、マイナス12℃の飽和相当温位は328Kです。また、マイナス15℃の飽和相当温位は323Kです。


これは509時の予想図です。

521時の予想図
寒気はやや南下しマイナス12℃線は12時に関東沿岸まで南下しています。500hP、マイナス12℃の飽和相当温位は328Kです。この値を目安に850hPa925hPaを調べればよいと思います。



421850hPa相当温位の解析図です。
関東内陸に広く330kと解析されています。328kより高い所のSSIはマイナスと計算されているはずです。


5日09時850hPaの相当温位の予想です。
関東沿岸の風は南西風ですが太平洋の相当温位は低いですから、乾燥した風が内陸に吹いています。
群馬県や茨城県あたりを中心に325kを超える相当温位が予想されていますが、421時より低くなっています。

421時の925hPa相当温位解析図です。
850hPa同様330K以上のエリアが関東に広く解析されています。
関東の内陸部は雷雨になっていてもよさそうですが・・?
エコーがでたのでしょうか?
私は実況を確認していません。


421時、850hPa温度の解析図です。
長野県に12℃とやや低い温度が解析されています。
850hPa12℃の飽和相当温位は328k、13℃の飽和相当温位は332K14℃は335kです。
925hPaの相当温位が335kの所で雷雲が発達してもよいのですが、ほとんど山の山頂でモデルの「くせ」かもしれません。(山岳で雷雲を発達させやすくしている可能性があるってことです。)

421時、館野の実況は自由対流高度が6000mで、とても雷雲が発達するとは思えません。
5日09時の実況は
自由対流高度は2500mで、これクラスの山岳では9時に積雲が発達しだしていると思います。


509925hPaの予想図です。
850hPaと同じで関東の相当温位は弱まっています。MAXでも330Kです。


長野12℃線はほとんどなくなりました。
昇温を予想しています。

925hPaの相当温位が332K以上にならないと850hPa925hPa間SSIはマイナスになりません。


512850hPaの予想図です。

512925hPa相当温位の予想図です。
335K以上の所で雷雲が発達するかも?
下層(925hPa)の暖気の移流があるわけではないので完全な熱雷です。
実況は次のとおりです。

雷雲は、山肌に沿う上昇流によって発達するから山頂付近にエコーが出ていると思います。
今のところイメージのとおりです。


515850hPaの予想図です。
山岳で昇温しています。15℃の飽和相当温位が338Kです。15℃線の周りが要注意です。

515925hPaの予想図です。
925hPa相当温位335hPaで雷雲が発達しそうです。
沿岸部は海から乾燥した空気が入ると予想されています。
エネルギー(水蒸気)の供給はありません。

15時の実況は次のとおりです。
長野県中部のエコーが予想外です。
松本盆地あたりでしょうか?
850hPaの温度予想が外れているのかもしれません。
850hPaの温度の昇温は日変化(日射による昇温)です。
温度が上がる主な原因は山肌が日射で暖められるためです。
盆地の上に山肌はありませんから盆地での850hPaの昇温は過大なのかもしれません。
モデルのくせかもしれません。
一夏予想図を見れば、くせかどうかわかるでしょう。



18850hPa温度予想です。
14℃の飽和相当温位は335Kです。

雷は群馬県と栃木県北部あたりが中心になりそうです。
18時の実況は次のとおりです。
予想図より群馬県と栃木県北部のエコーは弱い印象です。
終わりかなって感じです。雨は多少長引かも知れませんが新なたエネルギーの供給はありませんから再発達する可能性は低いと思います。
NHKラジオの予報士さんは、湿った空気が入ってなんて言ってましたが、予想図をしっかり見ていないのですね。
予報士さんもそろそろ競争する時代になってほしいなあ。



521850hPa温度予想
1315℃(飽和相当温位332338K)です。

521925hPa相当温位予想。
群馬県北部で雷雲が残るようです。


5日は午後、関東の山岳中心の雷って感じです。
さて、どうなりますか。

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