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2011年12月26日月曜日

輪島の平均値による温位エマグラムと湿球温度

館野の平均値を見ましたが、輪島もみておきましょう。
 館野は下層寒気の様子が見たくて最低気温が出る明け方に近い09時を利用しました。
 今回は湿球温度の傾きにも焦点を当てたいと思います。データは日射の影響を受けない21時を使用すべきですが準備不足で09時を使用します。スイマセン。そのうち書きなおします。

1.データの範囲
データは相対湿度が観測されたものを利用しています。
上空になるとたまたま相対湿度が観測されたものになり統計的な意味がなくなってしまいます。
1月の高さ毎のデータ数をみると



8000メートルを超えるとほとんど観測されていません。
高さの上限を8000メートルとします。
 成層圏に興味のあるかたには申し訳ありませんが・・・
各要素のレンジ幅は同じになることを基本とします。
 資料は気象庁のホームページから得ました。
 期間は1989~2010年で09時に観測されたものです。

2.温位エマグラム



1、2月は2~3000メートル等相当温位になっている。温位は地表付近で低くはなっているが極端な低さではなさそうです。日中になれば等温位になって海上の水蒸気が2~3000メートルまでかき混ざりやすいのかもしれません。
下層雲について12月は1~3000メートルのどこでできてもおかしくないようにおもいます。水蒸気を含めた系と考え3000メートルまで等エントロピーだと考えるべきかもしれません。その中で1月は1000メートルでできやすそうです。
もっと、下層雲ができやすい構造を期待していたのですが・・
物性的に考察が進めば、例えばd(eP)が大きいと雲ができやすいとかあるのかもしれません。
3月は館野程ではないですが500メートルほどの冷気が溜まりやすいようです。
ただ、冷気は弱く湿球温度には表れていませんでした。(冷気と寒気は多分同じ意味で使ってしまっています。すみません。)
1000メートル以下の相当温位の出っ張りから、雲は1~2000メートルにかけてできやすいのだとおもいます。
4月は冬の終わりで春、天気回復のイメージ1000メートル位で積雲がポカポカ浮かぶのかな?
1000メートル以上の温位の傾きは急なイメージ(個人的な経験則)まだ日中の最高気温あがりにくいと思います。

う~ん、考えると館野もそうだが梅雨の影響がみられない?
梅雨は鉛直ではなく水平方向の現象だと言うことか?そういえば前線の位置はよく変わる。
8月は自由対流高度があらわれる。もっと低ければスコールになると思います。
鉛直方向には混ざりにくい構造が続く。地表付近にエネルギーが溜まり混ざったときはシビア(激しい)現象になる考えるべきでしょう。
時々、シビア現象が起こるからこのようなグラフになると思います。




10月は地表付近に弱い冷気が溜まりやすそう。冷夏のデータを集めこうしたデータを整理すべきですね。新潟地方気象台さんよろしくお願いします。
9,101000メートル位に積雲が浮かぶイメージです。
11月は1~2000メートルどこでできてもよさそうで下層雲は厚くなる傾向と解釈すべきなのか?
12月は3000メートルまでどこで雲ができてもよさそう。(水蒸気を含めた系と考えれば等エントロピー?)
そういえば、私は700hPaの寒気で雷を予想していた。(今やっているのかなあ?)
そろそろ、雷の季節。
統計を取ったデータを見たら2900メートルの平均気圧が703hPaでした。
なるほど、850700hPa間が不安定なら700hPaまでの空気全部が上昇してもよいわけだ。私のヤマカンは当たっていた。と自画自賛でスイマセン。・・;
現場で温位エアグラム見ていてくれているのだろうな?心配だなあ。

3P/e
P/e大気成分とギブスのパラドックスで説明したように水蒸気が理想気体なら高さによらず一定になる値でした。
余計なことですが準静的な断熱変化で不変量となるからエントロピーの親戚かもしれません。
しかし レンジ幅がひろく


このように、同じレンジを使うと1月は上空の様子が、8月は地表の様子が分からなくなります。
そこで、Peの代わりにln(Pe)を使うことにします。

lnがついたので統計力学をご存じの方は余計にエントロピーを連想されるのではないでしょうか?

エントロピーとみなすと1~3月は1000メートル以下でエントロピーの傾きは小さい。
1000メートルかやや低い所まで水蒸気は混合しやすいとみるにはまだ早いか・・・
でも日々の事例をみて感覚を磨く材料にはなりそうです。
理論的根拠がないから自分でやるしかないけど、たいしたプログラムじゃない、私でも作れそう。
4月は温位エマグラムからも鉛直的には安定した天気、混合しにくい状態と考えてよいと思います。



5,6は地上付近からほぼ直線的に大きくなる。4月と同じで鉛直的に混ざりにくいのだろう。
7,8月は地上付近になると傾きが小さくなる。また値が小さいとは水蒸気圧が高くエネルギーが大きい事を示している。
ln(eP)としたほうが相当温位のイメージに近くなりますが、この点21時データで書き換えるときの検討材料か?



9,10月には3つの領域があるようにみえる。
寒気が入ると飽和水蒸気圧が小さくなる。すると真ん中のB領域1~3000メートルに寒気が入りやすいと言うことか?
温位エマグラムをみると確かに1~3000メートルの相当温位が弓なりに低くなっている。

4.湿球温度

記憶がおぼつかないが地上の湿球温度がプラス0.8℃でみぞれではなかったかと思う?
少し湿球温度が高いように思う、関東と違うのか?0℃なる高さが違うのか?
1,2月は降れば平野でみぞれのイメージか?雪になっていたとしてもかなり湿った雪(湿った雪、乾いた雪やっぱり変な表現だな、重い雪??乾いた雪→軽い雪→パウダースノー 防災的にも観光にも重い雪、軽い雪、のほうがよいのかもしれない)3,4月は標高500~1000メートルで雪のイメージ。
いつもこうしたイメージをもたないと関東南部で雪が降る時あわてます。

5月は2000メートルの標高の高い山、緯度にもよるが6月は山でも雪は降りにくくなりそう。
7,8月は山でも雪はなし。

11月に1~2000メートルの山で雪が降りだすイメージ12月は初雪の便りがありそう。

あまり気にしていなかったがすごい直線性です。

非常に強い構造が地表付近から8000メートルにかけて存在することになります。

気象学者はなにをやってきたのだろう?
ああ、ばかげた温室効果か・・
傾きはあまり変わらないようにみえます。
18月を重ねて見ます。

上が8月下の赤が1月です。
1月は成層圏かデータの偏りが7000メートル以上に出ていると思います。
年間を通じて湿球温度の傾きは変わらないと見てよいでしょう。
 線路わき咲いた朝顔


原子力発電所の水素爆発については、全く分からない事ばかりです。
爆発した水素はどこからきたのか?圧力容器から漏れたとするような馬鹿らしい映像がTVで流れる。原発を導入した政治家がTVでシャベル。

分かったことはなんだろう?
複数の原発ある所で事故が起きたら、1人の所長で対応するのは無理だと言うことを4号機の爆発等が教えてくれた。おそらく所長が何人いても無理だろう。
水を入れただけの核燃料プールの安全対策は話題にもならない。
4号機のあの状態を政府は恐ろしい事態と思っていないらしい。

推進派は格納容器から水素が漏れて爆発する原子力発電所など使える訳がないことが分からないのだろうか?
水素が漏れるとは、格納容器から放射能が漏れるのと同じことだ。
原因が分からなければ安全対策はできない→安全対策ができない原子炉は廃炉にするしかない。
もっとも推進は格納容器から水素が漏れて爆発することがないことを知っているのだろうが・・
それでは、原発は信頼されない。

推進派は自分で自分の首をしめていることが分からないらしい。



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