2011年10月9日日曜日

筑波山の放射冷却と地表温

筑波山 地表温の謎で夜中から明け方にかけて風のないデータをひろいだしました。
俗に放射冷却現象が起きた日のデータを主にひろいだしているはずです。
結果は、気温と地表温に相関関係が無いはずですが、相関係数が0.96と強い相関を示しました。
相関関係が無いはずとは、地表冷たくなれば対流が起こりません。
地表は1.5m上の空気に影響を与えらません。
空気は断熱材ですから、地表が冷えて地上1.5mの空気が冷えると考えるのは無理があるのです。
ちょっとびっくりするかもしれませんが冷静に考えれば当たり前です。


地表温が相関関係の原因でないのは明かです。


白く降っているのは雪ではなくオーブです。肉眼では見えずフラッシュを撮影すると写ることがあります。

ところで私の考えは、
「大気はオーブのような目に見えない降水粒子に冷やされているのではないか?」
と言うものです。

思ったより大量に降水粒子は地表に落下しているようですから、

放射冷却と呼ばれる現象が起きている時
地表温は降水粒子の温度、湿球温度になるのではないか?
と考えられます。

オーブのような大きさなら、その温度は湿球温度と考えてもよいはずです。

筑波山気象・水文観測プロジェクトは気圧や相対湿度(地上1.5メートル)も観測されていますから
地上1.5メートルの湿球温度は計算できます。



綺麗な相関関係となりました。
横塾が湿球温度、縦軸が地表温です。
赤丸は「地表温の謎」同様に |地表温-湿球温度|<1℃ のデータをプロットしました。
全データ数は866
赤丸の数は51559.5%
地表温が湿球温度より1℃以上高かったのは18621.5%
地表温が湿球温度より1℃以上低かったのは16519.0%
でした。

全データの相関係数は0.98
回帰式は湿球温度 X 地表温 Yとすると
Y0.9X0.61
でした。

筑波山では晴れて風のない夜は目に見えない降水粒子が大気を冷やすと結論してよさそうです。

データは「筑波山気象・水文観測プロジェクト」からダウンロードしました。
筑波山気象・水文観測プロジェクトのホームページ
データがダウンロードできるページ

機器構成

気温は地表から 1.5メートル
地表温は地表
地温は地表から マイナス1センチ
の温度です。

















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